「さあ!!勇敢なる兵士諸君!!

祖国のために民衆と共にたたかおう!!」

「われらは祖国の名もなき英雄になろう!!」

「我々はあなたについて行きます!!」

「もうとっくに約束したはずです!!」

池田理代子著集英社マーガレットコミックス「ベルサイユのばら」8巻より

 

  私は市民の側に寝返る場面のオスカルの長台詞が昔から大好きだった。何故だろう? 答えは簡単。かっこいいからだ。そして彼女の勇気に敬服し感動し、拍手喝采を送る。この場面のオスカル様は美しい! もちろんどの場面も美しいのだが、この場面は私にとってひときわ美しく生き生きと感じられる。このとき彼女の心には一点の迷いもない。
 特権階級に属していた彼女が愛したのは平民アンドレだった。
 特権に甘んじ、不公平に目を背けることは彼女の魂が許さなかった。能動的なヒロイン、オスカル・フランソワの、ここは光り輝く場面にちがいない。

  「シトワイヤン!」とオスカル様に呼びかけられたら私は本気で付いて行くかもしれない。とは、かつて掲示板で書いて少々ひいた方もいたかもしれないのだが・・。アランが、・・兵士たちが、ベルナールが、ロザリーが、近衛連隊長のジェロ−デルが、皆彼女に敬服し、逆らうことが出来なかったように、私もO様になら足元に膝まづいてその軍靴に接吻してしまうかもしれない。「貴女の指揮なら」この言葉そのままに・・・。
 貴女の全てが美しい・・・。貴女の全てが愛しい・・。奇跡のように整った美しい顔も、金髪も、長い足も、激しい気性も、知性の煌きも、優雅な身のこなしも、精神と肉体双方の強さも、弱いものを見過ごすことの出来ない優しさも、世の不条理を無視することができない正義感も! そのカリスマ性の下に潜む、あきれるほど無垢でもろくて、ばか正直で、我侭で自分勝手なところも!
 アンドレの気持ちとはこんなだったのかもしれない・・・。
 彼女のように「生」のエネルギーに溢れた人を、しかも超のつく美人を、見ていれば、自然他の女など、皆つまらなく、まるでお話にならないのは当然といえば当然・・・。
 多すぎる長所も、あるにはある短所もその全てが強烈に人を惹きつけずにはおかないのだから。あらゆるフィクションの中で彼女ほど私を魅了しつづける人もいないだろう。何をしてもオスカル様はかっこいい!全てが綺麗!美しい!
 ・・・貴女に恋をして何時の間にか20数年が過ぎてしまった。アンドレの想いにはとうてい遠く及ばないに違いないのだが。私もオスカル様の虜になって久しい・・・。永遠に私の理想。憧れ。今までもそうだったようにきっと、これからも貴女に恋しつづける。
 オスカル様の魅力は言われ尽くされてきたかもしれない・・・。また、同じことをくどくど・・・、と思われるかもしれない。・・・しかし貴女の魅力を語らずにはいられない。いくら書いても(聞いても)たりない・・・。なぜ?そう、だからこそオスカル様なのだ・・・!

 美しい私のオスカル様 お誕生日おめでとう!   愛と尊敬を込めて ままか

(あー、また熱くなってしまいました〜。ついついO様のことを語ると熱くなってしまうままかでございます〜。)

 

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