テレビチャンピオン  少女漫画通選手権 第1回、第2回

ご存知テレビチャンピオンです。

第1回の方は自分で見たのですがあんまり覚えていません。すみません。ただベルばらからの出題が何問かあったのは事実です。

<第2回>

ゲストは高木美保さんさんです。高木さんはちょうどベルばらやエースをねらえの世代だそうです。

 最初に6人の選手の紹介があります。その中の一人Hさんがベルばらファンの方で、紹介のナレーションは、「”オスカルに命をささげた走るベルばらフリーク”、美形をこよなく愛するH、部屋を飾る悩ましいポスターの数々、なかでも最高のお気に入りは心の恋人オスカル様。(ポスターはアニメ版のもので、「美しき軍神」を下敷きに描いたものだと思います) そんなHが一番好きな漫画はもちろん「ベルサイユのばら」。本のみならず、ビデオ(アニメ)やパズルといった関連グッズも収集。思い焦がれるオスカル様へ、ベルばらフリークHが勝利のばらを贈る。」でした。

 第2ラウンドでの問題は、まんがの名場面を選手二人が演じ、一門一句間違えないで再現するというものでした。セリフを言い合って先に間違えた方が負けで、勝った方が得点します。このバトルに入る前に、スタジオでは田中義武が高木美保さんに「例えばベルばらならどんなセリフがあるんですか?。これ(金髪のオスカルかつら)つけてやってほしいですね!。」 松本:「女優さんですもんね。」 田中:「これつけてセリフ一発ビシっと決めてください。」 高木さんがかつらをかぶると、松本:「きゃー、きれい!」 高木さん、はっきりしたお顔の美人なので、それなりにおきれいでした。・・・高木少し考えて・・・「アンドレ、武力にはやるだけが男ではない。真の男らしさとはやさしく、・・・あ、なんだっけ、忘れちゃったよお。・・・」

 これは言わずと知れたあの場面のセリフですね。ここらのセリフが出てくるとは、高木さん、なかなかベルばら読んでらっしゃるようですね。

 そして、選手の戦いでは、ベルばらフリークのHさんが絶妙にも「ベルばら」を引当て、「やったー!。まかして下さい!。」と叫び、早くもVサイン。Hさんはアンドレ役に。お相手のオスカルは元劇団員のSさんでした。ここでナレーション「少女まんが史上空前の大ヒットを記録した「ベルサイユのばら」。今回、革命の最中、オスカルの恋人アンドレが天に召されるシーンを再現してもらう。アンドレの長ゼリフがはたして最後まで言えるか?。」 ナレーション中映ったのはマーガレットコミックス版8巻の表紙とアンドレが死ぬ場面です。

 Sさん:「いつからだーっ!? な・・・なぜいわなかった!? なぜついてきた!?このばかやろう!!」

 「隊長!!」

 Hさん:「み・・・ず・・・を・・・」

 Sさん:「みず・・・? あ・・・・・・」「す・・・すぐもってきてやる まっていろ」

 Hさん:「ときはめぐりめぐるとも いのち謳うものすべてなつかしきかの人に  おわりなきわが想いをはこべ  わが想いを・・・・・・はこ・・・べ・・・」 「あ・・・あ! 青い瞳 その姿は・・・・・・・ さながら天に吼ゆるペガサスの心ふるわす翼にもにて・・・ブロンドの髪ひるがえし ひるがえし・・・」

 「シトワイヤン・・・・・・アンドレ・グランディエ・・・・・・」

Sさん:「撃て!! わたしを撃ってくれ〜〜っ!!

ここでSさんアウトです。正解は「撃て!! わたしを撃て!!」でした。

この場面は、選手二人の映像(コスプレもちゃんとしてます)と、まんがの該当コマ、正解のセリフの字幕と、画面が3分割になっていました。

 元劇団員のSさんセリフに熱が入っていて良かったです。ベルばらフリークのHさんはセリフこそ棒読みでしたが完璧でした。いやむしろ、あそこまですらすらと出てくるのはすごい!!。「やあ、すごかったね。あの長ゼリフよく言えたね。」と言われると、Hさん:「オスカルのセリフも全部言えます!!」と豪語してました。あなたなら、この場面だけでなく、オスカルの死ぬ場面や、オスカルが市民側にねがえる時の名ゼリフや、革命前夜の夜の二人の会話も完璧に言えそうです。!

ああなんかアンドレのセリフ打っていて胸が痛くなってしまいました。こんな最後の最後までオスカルのことだけを想いながら死んでいくアンドレ。ああせつなすぎます。それにしても昔から気になっていたけどなるべく考えないようにしていたこの場面の疑問。なんで、なんで、なんで、オスカル様、みず取りに行っちゃうの〜っ????!  手を握っていてあげるなりして欲しかったわ〜!きっとアンドレのあの詩的なセリフが合うようにオスカルを走らせたのではないかと思っていますがやっぱり、そばに居て欲しかったわ〜。・・・ああここだけです。唯一原作で不満らしきものを感じるのは。他は文句のつけようがありません。やはり、原作は素晴らしいです。オスカルをかばう形で死んでしまうアンドレ。貴方は「欲しいというならこの命もくれてやる」と言いました。そのお言葉にたがわぬ死に方でした。なんで、アニメも宝塚も映画もオスカルかばって死なないんでしょうか?こんなアンドレらしい死に方って他にないのに。!!オスカルの為に死んだアンドレ。悔いのない死だったと思います。彼の顔は安らかです。ベルばらのすごいところは「死」の描き方についても、言えると思います。アンドレもオスカルもアントワネットもみんな死に様が見事。みんな「この人生悔い無し」の感がありますね。この作品を名作たらしめている一要素ではないでしょうか。ああなんかそれていまいました。

 このラウンドのあとスタジオでは、高木さん:「あのセリフはね、池田理代子さんのまんがっていうのはセリフがちょっとシェークスピアっぽく詩的なんですよ。むずかしいの。」 松本:「普段の会話じゃないんだ」   ・・・高木さんやっぱりベルばら結構詳しいですね。

 続いて、第3ラウンド。映像を見て答える問題です。ベルばらからはアニメ問題が出されました。満天の星空、そして飛び交うホタル。この次のセリフは?と言う問題でもちろん一番にボタンを押したHさんの答えは「アディユー」で正解。私はてっきりあっちの方のシーンかと勘違いしてしまいましたわ。私は最後まで情熱的に喋り捲って死ぬオスカル様が好きなのでアニメのここらへんのところは苦手で、あんまり記憶してないんですね。Hさん、「今のはオスカル様がお亡くなりになられるシーンなんですけど、原作では「フランス万歳」が最後のお言葉で、アニメだと「アディユー」なんです。」とちゃんと原作との違いまで説明されてました。お見事!。ベルばらフリークHさん決勝ラウンドへ進みましたが惜しくも優勝は逃されました。

 今度は「ベルばら通選手権」でもやってくれないかしら?  マニアックすぎるって?。第3回あったら、皆さんご一報ください。

 資料提供してくださったしいちゃん様ありがとうー!