「遠きえにしに」の帝の声を演じる声優さんなら誰がいいか!?という話題から、幽べるさんが、掲示板にて、なんともまことしやか、かつウィットに富んだ、爆笑・帝役妄想オーディションを展開してくださいました。その再録です。課題台詞は54話〜56話「蘭香一〜三」からです。
妄想オーデション〜帝編……その1
/ 幽べる(幽少納言)
ままかさん、皆さん、こんばんは!
ちょっと前に「えにし」の54〜56話を使って、帝の声役の妄想オーデションをやるかも、と申しておりましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか……(^^;)
仕事も一段落しましたので、しばし妄想の時間を設けまして、幽少納言の独断と偏見と希望によるオーデションを開催いたします。(訂正します。妄想は四六時中です。)パンパカパーン〜♪
うっわーな展開(雅景さんの言)の54〜56話、私はコレをヒカ碁三が日ならぬ、帝三が話と呼んでます(^^)。遠国にいる光のことを思うと胸が痛むのですが、帝のこの少し屈折した佐為への偏愛は「えにし」の中でも私の最も好きな所の一つなのです。……あ、オーデションに行く前に感想になっちゃってますね(^^ゞ。
オーデションは、候補者に54、55、56話のセリフをそれぞれ二つずつ言わせて、その話ごとの帝の内面をいかに深く表現できるか、を基準に選びます。
☆エントリーナンバー1「曽我部和行」、
☆エントリナンバー2「中村トオル」、
☆エントリーナンバー3「阿部寛」
★審査員「幽少納言」(^^ゞ
なお、この中で「声優」と言っていいのは曽我部氏だけですが、彼は後に「曽我部和恭」と名を変え、2000年に引退しています。参考までに↓↓
http://slapstick.kinki-web.com/member/KazuyukiSogabe.html
では、以下、順次選考の様子をレポートいたしますね。
妄想オーデション〜帝編……その2
/第一次選考 54話 / 幽べる(幽少納言)
ままかさん、皆さん、こんにちは!
私のこんなおバカな企画におつきあい頂いて光栄です。では、第一次選考に参ります!
独断と偏見にて三人の候補者に絞りましたが、皆さんのご存知ない人だったらごめんなさい。曽我部さんは、『パタリロ!』で美少年キラーの男色スパイの役をされていたので幽少納言が白羽の矢を立てました(^^)
以下、ネタバレ注意(^。^)。
★第一次選考……54話(蘭香一)★
帝が佐為を蘭香殿に誘い出す回。帝の愚かしいとも言えるほどの策。佐為を手に入れるためにならしたたかな鬼にもだだっ子にもなれる君子の心の闇をいかに表現できるか、が選考基準。
課題セリフ
A『もう来ぬ、来ればそなたを苦しませよう。今宵のことは二人だけの胸にしまうこととしょう』
(夕星の君にやさしい声をかける帝、しかしその目は冷ややかな光が……)
B『一度だけでいい、余のものになって欲しい……!あ……あ、佐為!!』
(言わずと知れたうっわー場面)
☆エントリーナンバー1「曽我部和行」
幽「はい、では1番、曽我部さん、セリフAお願いしまーす」
曽『もう来ぬ、来ればそなたを……(以下略)』
幽「はい、OK!さすが、優しい言葉をかけているようで実は冷たい心のうち。夕星の君をして『徒言』と気づかしめた冷たさを感じさせる声、いいですね。合格です!ではセリフB、お願いします!」
曽『……あ……あ、佐為!!(むぎゅ、と両手で佐為を抱くパントマイム付き)』
幽「おおお☆、さすがバンコラン!じゃなかった(^^;)…この強引な中にも切なさをたたえた低音の声。これそ蘭香の帝って感じですね〜。ゼスチャーの熱演もポイント高いです。う〜ん、ベテランの余裕ですね〜第一次選考、通過です!」
☆エントリーナンバー2「仲村トオル」
幽「では次、2番、仲村さん、セリフAお願いしまーす」
仲『もう来ぬ、……今宵のことは二人だけの胸にしまうこととしよう』
幽「わ〜〜〜♪ さすが、アニメ出演の経験がおありなだけのことはあります。冷たさが前に出た曽我部さんとは反対に、女性を酔わせる甘さが武器になってますね。いいですね〜。たとえ徒言でもいいから言ってほしいものですわ」
スタッフA「審査員さん、私情は抑えて下さい!」
幽「ははははい!すいません(^^;)。ではセリフB、言って下さい」
仲『一度だけでいい 、余のものに……◎▽□@*※』
(大仰なゼスチャーこそしないものの、「……」の瞬間、眉をひそめ、うつむき、目を閉じる…顔演技付き。)
幽「うっわー!あぶない刑事、ならぬあぶない帝、といったところですね。帝の苦しい内面を吐露しながら、欲望と官能に溺れていく息づかいが「……」によく表現されています。ちょっと声が若いですが、それがかえって帝という地位の重さとのギャップとなって魅力的かもしれません。ハイ!第一次選考、通過です!」
☆エントリーナンバー3「阿部寛」
幽「では、3番、阿部さん、お願いします!おおお、曽我部さん、仲村さん、阿部さん、お三人とも長身でいらっしゃるから、並ぶと壮観ですね。声だけなのは勿体ないくらいです。…では、阿部さん、セリフA、レディ…ゴー!(←かなりハイになっている)」
阿『もう来ぬ…今宵のことは二人だけの胸にしまうこととしよう』
幽「ううむ。阿部さんの抑揚のない低音は、こういう時に魔力となりますね。三人の中で、一番冷酷な感じかな。でも、この声が愛しの佐為に対してどう変わるか、興味深いです。では、セリフB、レディ…碁ォー!」
阿『……あ……あ、佐為!!』
(ただ目を閉じるだけの演技)
幽「きゃああああ!!低音で激烈な声って素敵ですね。普段端正で冷徹そうなおヒトが乱れるのってツボですから。これぞ“ツンデレ”といいましょうか。こりゃたまらん。絶対、55、56話の声も聴きたいもんです。よろしい、第一次選考、パスですよ〜!」
スタッフB「審査員さ〜ん、選考基準…偏ってません?」
幽「…分かっています、……分かっています……。」(←バカ。55話参照)
というわけで、第一次選考、三人とも通過いたしました。
次回は第二次選考(55話)です。課題セリフはもう決まってますよん。以上、長くてすみません!
妄想オーデション〜帝編……その2
/第二次選考 55話 / 幽べる(幽少納言)
★第二次選考……55話(蘭香二)★
三が日の中日。帝の狂おしいほどの思いがメンタルに、そしてフィジカルに炸裂する回。これぞ「濡れ場」でしょう。オトナでよかった〜と思うひととき。で、話を戻して(^o^;、選考基準は狂おしさと哀しさです。
「帝である前に一人の男」な彼の一途な激情をクライマックスの場面にふさわしく演じてくれること、これです。
課題セリフ
A『…そなたの指は蜜の味がする。』
(55話の中でのうっわーセリフはこれでした。三が日の中日?にふさわしいこのセクシャルなフレーズをどう声に出すか?)
B『愛が何かと・・・。そなたは以前も余に問うた。再び、余に問うのか?。のう、佐為。そなたは再び余に問うのか・・・・?。』
(「愛とは何か」と尋ねる佐為に、逆に詰問をしてしまう帝。哀しい…)
☆エントリーナンバー1「曽我部和行」
幽「はい、今日もお疲れ様です。1番、曽我部さん、セリフAどうぞ!」
曽『……そなたの指は蜜の味がする…。(本当に指を口に含むかのような表情…)』
幽「うぐぐ!陶酔感たっぷりですが、抑えた演技がまた光ってますね。”指”と”味がする”の後になんともいえ ぬ言葉にならない言葉が聞えるようです。これって声優の真骨頂ですわ。ではセリフB、どうぞ!」
曽『愛が何かと・・・。そなたは以前も余に問うた。再び、余に問うのか?……(以下略)』
幽「お…お! 曽我部さん、このセリフの真髄は”悲哀”なんですよ。
陶酔感の後には悲哀感、この心境の起伏が見事でしたね。選考基準の”狂おしさと哀しさ”、見事に具現されていました。ささ、どうぞ第三次選考へ……♪」
☆エントリーナンバー2「仲村トオル」
幽「ではでは2番の仲村さん、セリフAいってみよー♪」
仲『…そなたの指は蜜の味がする。』(言いながらかすかに眉をひそめる)
幽「抑えた語調は、仲村さんのお得意の所でしょうか。青年っぽさがどうしてもぬけきれないものの、このセクスィさ☆、捨てがたいですよ。帝がセクスィ?あ、でもこれもえにしでは避けられない要素の一つかもしれません。」
スタッフA「審査員さん、それって読者の反感を買いません(^^;)」
幽「いーの。ではセリフBをどうぞ!」
仲『……再び、余に問うのか?。のう、佐為。そなたは再び余に問うのか・・・・?。』
幽「これは意外です!若々しさがウリかと思われた仲村さんの演技、ここにきて、ぐ〜っと老練な味わいを感じます、特に、”のう”というあたり、老いらくの恋というか、貴人として実は孤独に年を重ねてきた帝の哀しさが収斂されているようで……。ね、ね、ちょっと仲村さん、もう一度言って! ”のう”って(*^^*)♪。」
仲『……のう……』
幽「きゃい〜〜んっ☆」
仲『…で、合格…ですか…(・ ・;)?』
幽「オフコース♪(古っ)」(一同フリーズ)
☆エントリーナンバー3「阿部寛」
幽「トリは阿部さんですね。きゃっ♪ 今日は和装ですか。平安とのえにしを深めようという気合いを感じます。こちらも気が引き締まりますわ。では、セリフA、お願いします(アキラ声で)!」
阿『…そなたの指は蜜の味がする。』(少し微笑んで)
幽「ここで微笑むとは、やられましたね!切なげな場面とばかりと思ってましたが、愛しい人を前に微笑む帝…どこか哀しげな微笑み。”狂おしさと哀しさ”を微笑みで表現するなんて、これは意外!さすが俳優、千の仮面を持つ中年(≧▽≦)!」
スタッフB「…で、声の方は?」
幽「うん、こちらもなかなかです。前のお二人よりやや早口ですが、それがかえって激情を抑えているようで、味わいがありますよ。では、のう…じゃなかった、セ、セ、セリフBィ!」
阿『……のう、佐為。そなたは再び余に問うのか・・・・?。』(涙をこらえるような表情)
幽「うおっ、クールなイメージの阿部さんがこんな演技をなさるとは!ああ〜もうグラグラですわ。このまま駆け出して草むしってしまいそうですね〜。阿部さんにしては高めで取り乱したような声…腹黒だけど純な親じ、という感じですか。阿部さんの演技は、新しい帝の顔を見せてくれるようですわ。第二次選考通過で異存ありませんね。のう、皆さん?」
スタッフAB「…………」
一応異存はないようでして、第二次選考も、お三人通過いたしました。
最終回の第三次選考(56話)、いよいよ帝役の声の方が決定します。課題セリフ、一つはもう決まってるんですが、もう一個の方がまだ…。いいのがありすぎて、どれも捨てがたいんですもの。カルビとタンとロース、どれを選びましょう…?
喩えがいつも食べ物の幽少納言でした。
妄想オーデション〜帝編……その3 /第三次最終選考
56話 / 幽べる(幽少納言)
ままかさん、皆さん、こんにちは〜!
随分間があいてしまいました。帝の妄想オーデションが暮れも押し迫った先日、雪の降りしきる中、クソ熱く開催されました。候補者のお三方には雪の中会場までお越し頂いて本当にありがとうございました。
★第三次選考……56話(蘭香三)★
三が日の最終日。結ばれた二人は互いの思いを述べる。しかし体を重ね、言葉を重ねても二人の間に漂うのは悲哀。別れの朝は迫る。後朝…衣衣は、一夜を共にした二人が互いの衣服を交換し身につけ、別れていくというもの。佐為と結ばれた帝の悲哀はここで頂点に達します。55話が「濡れ場炸裂」なら、56話は「静謐・哀切」、選考基準もこれです。55話にも「悲哀」は出て来ましたが、55話とはまた違った帝のこころを演じてほしいです。
課題セリフ、すごく迷いました!
これに迷っててなかなか書けなかったというのもあります(^^;)。よって今回は最終選考ということもあり、課題セリフ三つに設けることにしました。なんだ最初からこうすればよかったわ。カルビもタンもロースも食べたい幽少納言です(^q^)。
課題セリフ
A『愛している…愛している…ああ…、愛している、佐為。そなたを愛している』
(「行き場の無かったこの思い」と小説でも書かれてますが、そんな思いが奔流のように溢れているのがわかります。「愛している」、シンプルな言葉だからこそ難易度の高いセリフです)
B『……聞いて欲しい。いにしえの恋人たちのように、一夜を過ごした我らもまた、互いの衣を交換したいのだ』
(やはりこれでしょう。「後朝」の儀式を申し出る帝…あえて長セリフにしてみました。「一夜を過ごした」この言葉の言い回しを比べるのも一興かと←コラ!)
C『最後に、顔を……見せて欲しい』
(帝が愛でているのは佐為の美しい顔であることはいうまでもありません。おそらく最初で最後の逢瀬、この顔を目に焼きつけておきたかったことでしょう。泣けるよ、帝。つつう〜)
妄想オーデション〜帝編……その3 /第三次最終選考 56話
〜選考編 / 幽べる(幽少納言)
☆エントリーナンバー1「曽我部和行」
幽「寒い中お疲れ様です。では1番、曽我部さん、セリフAをお願いします!」
曽『愛している…愛している…ああ…、愛している、佐為。そなたを愛している』(狂おしい表情で一気に)
幽「……(//o//)〜☆☆☆」
スタッフA「…審査員さん、あの、コメントは?」
幽「すいません…つい(^^;)。え、え〜っと、それで…どうしようというのだ…じゃなくて…。千の誓いも万の誓いも、この言葉に勝るものはない、ということをいやというほどに見せつけてくれる、素晴らしい演技でしたよ。で、ではセリフBをお願いしま〜す」
曽『……聞いて欲しい。いにしえの恋人たちのように、一夜を過ごした我ら…もまた、互いの衣を…交換したい…のだ』(ためらうような表情を浮かべる)
幽「う〜〜ん、『我ら…』とここと息をためるあたり、心憎いですね!『一夜を共にした我ら』の余韻を噛み締めているのでしょうか。ぐふぐふ☆。他も間の取り方が独特で心に残る声ですね。一気に声を吐き出した先程のセリフAとは対照的です。ではラストのセリフ、Cぃぃ〜〜!」
曽『最後に、顔を……見せて欲しい』
幽「わお〜♪
『欲しい』のところでトーンを一段下げましたね。帝が佐為に何かを請う場面の多い56話、これは帝の最後のお願いなんですよ。ここを敢えて抑えたトーンにするなんてなかなかですわ。選考基準にもある、静かな哀しみが伝わってきます。ではでは後程選考結果をお伝えいたしますね。お疲れ様でした!』
☆エントリーナンバー2「仲村トオル」
幽「仲村さん、セリフA、お・ね・が・い(*^^*)☆」
仲『愛している…愛している…ああ…、愛している、佐為。そなたを……』(ゆっくりと苦悩に満ちた表情で)
幽「ああ、いけませんわ、私には夫がっ…じゃなくって(・▽・;)、すいません、どうもこのセリフを聞くと理性が飛んでしまいます。苦悩に満ちた愛の表現力では仲村さん、ピカ一ですね。ね、ついでに『愛している…よ…』て言ってみて…♪ってうそうそ(^^;)。で、では、セリフBをどうぞ』
仲『……聞いて欲しい。いにしえの恋人たちのように、一夜を過ごした我らも……』
幽「ほおお〜曽我部さんとは対照的に一気にたたみかけるようなセリフ回しですね。切実な感じが伝わってきて、これも新鮮です。仲村さんの湿った声で『一夜を過ごし』なんて聞くと眠れませんわ」
スタッフB「いや、寝て下さい」
幽「はい……m(_ _)m」
仲『最後に、顔を……見せて欲しい』(キッと真顔になる)
幽「わわっ!
もうセリフCに入ってるんですね。うん、佐為の顔、見せなきゃなんぼですよね〜私も見たい♪
そんな強い気持ちがよく伝わってきます。仲村さんの少々くぐもった声、強い口調の中にやはり悲痛さが感じられて、胸を打ちます…(;
;)。お疲れ様でした……では選考結果をお待ち下さいね」
☆エントリーナンバー3「阿部寛」
幽「ではでは阿部さん、いよいよラストです。前回は和装でしたが今日は正統派な背広ですね。お似合いです♪
じゃ、セリフAから、お願いしますね」
阿『愛している…愛している…ああ…、愛している、佐為。そなたを!
……愛している』(最初はやや早口で、そして最後は嗚咽をもらすような声で)
幽「低音のお声での『愛している』…きゃー♪ゾクゾクしますわ(*~o~*)。この短いセリフの中でも緩急をつけてて、豊かな表現力ですね。最後の『愛している』に心が揺さぶられましたよ。これにはどんな女性も陥落することでしょう♪』
スタッフA「男性は?」」
幽「もっちろんですとも。では次、セリフB!」
阿『……聞いて欲しい。いにしえの恋人たちのように、一夜を過ごした我らもまた、互いの衣を交換したいのだ』(真っ直ぐと相手を射貫くような目で)
幽「うおっ、阿部さんの眼力で射貫かれてしまったら身動き出来ないですよ〜。声だけにしとくの勿体ない。ねね、いっそのこと実写版にしちゃいません、皆さん?」
スタッフAB「だめ!」
幽「…すいません…(-▽-;)=3。では、セリフCを…ナハナハ」
阿『最後に、顔を……見せて欲しい』(切なげに微笑む)
幽「……また微笑まれてしまいましたね。二次選考の時もそうでしたが、いい男の悲しげな笑顔って胸キュン大賞ものです。エログロ親父な帝かもしれないけど、阿部さんの演技を拝見していたら、最高位にいながら何かが欠けている彼にはこんな悲しい笑顔が似合うのかも…なんて思ってしまいました。もちろん声の演技も、静謐という言葉にぴったりです。お疲れ様でした。ではこれから選考に入りますので、皆様どうぞ待合室でお待ち下さいね。スタッフA君、皆様にショコラをはこんでさしあげて」
スタッフA「ん……」
ばあや幽の指示により、お三人がショコラでくつろいでいらっしゃる間に、審査員幽、そしてスタッフさんも交えて選考会議を致します。結果はまた追ってお知らせしますね。
曽我部さん、仲村さん、阿部さん、お疲れ様でした。そしてクソ長いスレを読んで下さった方、ありがとうございました。
妄想オーデション〜帝編……その4 /配役決定編
/ 幽べる(幽少納言)
「皆さん、お待たせいたしました!ショコラの熱さ加減はいかがでしたでしょうか?厳正なる審査の結果、帝の声役の方が決定いたしました。いや〜選考は本当に難航いたしましたよ。だってどなたも素敵なんですもん(*^^*)。カルビのロースもタンも捨てがたいってヤツですね」
スタッフB「で、早く発表を(^^;)」
幽「はい!では発表しますね。ジャジャジャジャーン♪。帝役は…エントリーナンバー2番、仲村トオルさん、に決定いたしました!」
スタッフA「では仲村さん、壇上へどうぞ」
仲「はい」
幽「仲村さん、見事帝の役をゲットされたご感想をどうぞ」
仲「そうですね。難しい役と思っていただけに大変嬉しいです。腹黒くて陰湿な権力者、でありながら内面に孤独を抱えているわけでしょ。かといって単純に『実はいい人』みたいに演じちゃっても浅くなってしまう…その辺のさじ加減に非常に苦労しました」
幽「わかります!選考基準にもあったように、『哀しさ』をいかにうまく表現できるか、がポイントだったんですが、そこを仲村さんは見事に表現して下さいました。あくまでも、権力者のおごりと佐為に対する理不尽な執着は感じましたし、でも、胸がズキィィィ…ンとするような切なさも匂わせてくれた。声の低音部に独特の艶があるのもよかったと思います。くぐもった淡色のような声の底から様々な色が見え隠れしてて、これが帝の心の襞とピッタリマッチしていたと思います」
スタッフA「えっと、審査員さん、仲村さんに対してあなたの声のトーンが明らかに違ってたという噂もあったんですが」
幽「あはは……すみません、デレデレしてましたね。これは事実です。だって結構好きでしたから。でも選考に私情は持ち込んでませんので」
スタッフAB「了解しました」
幽「では、オーデションを受けられた他のお二方について、僭越ながら講評をいたしたいと思います。
エントリーナンバー1番の曽我部さん。間の取り方、息を詰めるタイミングなど、ベテラン声優の本領を発揮して頂きました。押さえた演技も素敵でした。
ただ、惜しむべくは、全体にノーブルにまとまり過ぎてしまったことでしょうか。56話のセリフC『最後に、顔を……見せて欲しい』など、もっとナマのオトコのエゴを出してもよかったのではないかと。でも、本当に完璧なまでの声の演技でした。エエもの聞かせて頂きましたわ…(*^^*)
あわわ、お下品でごめんなさい。ありがとうございました!。ではどうもお疲れ様でした!」
幽「そしてエントリーナンバー3番の阿部さん。毎回コスチュームにも気合いが入っていて、楽しませて頂きました。他の方がゆっくり話すところを敢えて早口にするとか、ふと微笑む、とか、意外な帝像を演じて下さって、本当に捨てがたかったんです。『…そなたの指は蜜の味がする。』などよく響く声で、聞いている私のハートはストップモーション〜いい意味でエロいって感じ♪。
でも、そうですね…ビジュアルなイメージが勝ち過ぎてて、声だけで聞いた時の効果がまだ未知数なんですよ。阿部さんを採用するのは一種冒険だと思いました。ですが、番外編があれば阿部さんでアテレコしてみたいと思っているくらいなんですよ。では本当にお疲れ様でした」
スタッフB「最後に審査員さん、仲村さんを採用されるにあたっての決定打になったセリフはありましたか?」
幽「あ、これはもう決まってます。どれもよかったんですが『のう……』これですね。こんなジジむさいセリフで萌えたの、初めてですもん(≧▽≦)。こういう何気ない感嘆詞に声優の力量が現われるのではないでしょうか」
ということで、54〜56話「蘭香」による帝の声役のオーデションは無事終了いたしました。3人の候補者の方、そしてスタッフAさんBさん、本当に御疲れ様でした。
〜FIN〜
妄想オーデション配役決定祝辞
/ ままか
わぁぁ、遂に審査結果が!とっても楽しみにしてましたよ〜。
お忙しいのに、ありがとうございます。
そして、仲村さんなんですねー(*^^*)v
実は特別審査員席に居座っていたままかからも祝福を(笑)。
「オーデション、合格おめでとうございます!
貴方の、ダンディで品のある、でも屈折した愛の虜になった中年帝王の哀しさを秘めた演技を本番でもめっちゃ期待していますねん♪(ちかくで見ると、ますますいい男じゃんvv)」
スタッフAB心の声「(握手が長すぎるんじゃ・・・ほらまきがはいりましたよ)」
・・・去年、「氷点」を見てから、仲村さん、中年のいい男になっちゃってて、おぉと思っていたので、感慨深いです。
ほかのお二人、私的には阿部寛さんも棄て難いですが、仲村さん、納得です。
これは是非、千葉さんとの掛け合いっていうと何か雰囲気違うものを感じるので、声の会話・・・ですか、を聞いてみたいです〜vv
既に妄想族と化してます。
スタッフの皆さん、私からもお疲れ様!
そして、幽べるさんもお疲れ様〜!こんな素敵なプレゼントを本当に有り難うございました!私の宝物です(*^^*)!!
くせあるキャラで、アンチ派の方もとても多い帝ですが、こんな風に楽しいものを作っていただけて本当に嬉しかったです!ありがとうございました。
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