ままか:
では、棋院レポートです。
雅景さん情報により事前に申し込んでおいたので、幽玄の間を見学させて頂くことが出来ました。案内してくださった棋院の方・・・おとなしくて、親切で、しかも私達のオタッキーなねちねち見学と写真取り捲りにそれは根気強く、急かしもせず、優しく付き合ってくださって・・・(お名前存じ上げませんが、案内してくださった棋院のおにいさん、ほんとに有り難うございました/ぺこぺこぺこり)
ところで申し込んでおいたのは幽玄の間だけだったんですが、ヒカ碁ファンと判明したせいか?さらにさらにご親切に、「全フロアご案内しますよ〜」というおやさしいお言葉(泣)。あの幽霊部屋や、テレビモニターで対局見れる部屋、さらに出版部とかも、etc全部見せてくださって、めちゃくちゃ感激でした。
幽べる:
まず午前十時、市ヶ谷駅でままかさんと待ち合わせました。こちらがなにやかにやで遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
ままか:
いえいえ、(雅景さんのご提案どおり)ただ待ってるのもなんなんで市ヶ谷駅2Fのスタバでお茶してましたから全然オッケーです(笑)。
↓JR市ヶ谷駅。アニメ「北斗杯への道」にこのカットが登場。
やっぱ棋院&市ヶ谷周辺はヒカ碁聖地なんですね。どこもかしこもコミックやアニメで見たショットばかりで、わーキャーの連続。やっぱりファンの皆様にはお勧めです(*^^*)♪
幽べる:
棋院の外観はコミックスと同じ……というのはどなたも知っていらっしゃいますよね。もち写真に撮りました。 中は少し改装されていて、コミックスとは少々違っていたところもありました。これはまたのちほど。
1階のロビーには囲碁の歴史や世界の囲碁界に関する資料などが展示されており、一般の人も気軽に出入り出来るような開放的な作りです。ヒカ碁のことも書かれていたし、囲碁に関する本も自由に閲覧できるよう本棚に並べられていました。もちろんヒカ碁のコミックス全23巻+碁ジャスキャラクターガイドも本棚に(^^)。これは手前の方に置いてあって数冊向きが変わっていたりで、他の本より多くの人が手にとったんだな〜〜と一目でわかりましたよ。えへへ。
ままか:
ロビーでコミック読んでる少年見ました、私。
幽べる:
売店にはヒカルが買った扇(あれは佐為から本当に手渡されたと思いたい!)、その他碁笥・碁石・碁盤など本格的な道具を初めとして、碁石のストラップやシールなど、手軽なグッズも揃えてありました。
ままか:
扇は棋士の皆さんの言葉とお名前入りなんですよね。「進藤ヒカル」とか「塔矢アキラ」とか、ついでに「藤原佐為」なんて作って置いてくれれば、売れるのにね、なんてお話しましたね(笑)。
幽べる:
一通りロビーを見学した後は、棋院の方に幽玄の間を案内してもらうことになりました。
5階に上るとこれまたコミックスでもお馴染みの廊下、そして幽玄の間の入り口……。因島レポと同様、「コミックスと同じ」という感想は言うまでもないのですが、やはり実際に足を踏み入れると紙の上では味わうことの出来ないその場の空気というものを感じます。このピンと張り詰めた空気はやはりきちんと整えられた部屋の雰囲気からも来るのでしょう。幽玄の間のシンボルともいうべき「深奥幽玄」の掛軸、部屋の奥の小石の敷き詰められた小庭、椅子や脇息・碁盤(これは後から出してもらいましたが)の配置など、ある意味和室の典型ともいうべき調度品が無駄なく置かれています。佐為の言うところの「ここの空気はぴりぴりと痛い」、この感覚は幾多の頂上対決がここで打たれて来た、その碁石の音たちの残響として私の耳に響いてきました。もちろん佐為にとっては「残響」などではなく、これから自分も「あの者」と打つかもしれないという、もっとリアルな思いだったのでしょうが。
ままか:
コミックやアニメでの印象より意外と広いんですよね。12畳あるそうです。なんだか、ここに座ったらキンチョーするんだろーなーと実感しました。
幽べる:
息子も「幽玄の間はすごい空気を感じた。どこからか声や音が聞こえてきそうだった」と言っていました。ヒカ碁を読んでいるからこそというのもあるのでしょうが、それだけではないのかもしれません。棋士たちの刃(やいば)が交わされた部屋というのはその威圧感(名人のパクリ(^^;)が残っているのではないか、と本当に感じました。ましてここは「つわものどもが夢のあと」ではなく、今まさに戦場でもあるのですから。
ままか:
ヒカルと同じお年頃のご子息vv、ツボなコメント多かったですね。私、北斗杯予選の対局の部屋の位置関係が気になったんですが(棋院の方にそ知らぬフリして、「北斗杯予選の部屋はこの辺ですか?とか訊いちゃった・・・でも棋院のお兄さんもヒカ碁ファンのたわ言に慣れてるのか?答えも「そうですね〜その辺りだと思います」って普通に答えてくれました^^;) でもご子息、凄く論理的に推論されてましたね。「ここが社とヒカルの対局した部屋だとすると、あっちがこうで、位置関係からして、ここがこうで・・・」といった感じに。
幽べる:
棋院の方のご厚意で、碁盤を前に座布団の上に座らせて頂きました。ごめんなさい皆さん、ちょっとすわっただけですよ(^^;。
ままか:
わはは、そういえば、佐為ちゃんの座った方(ヒカルの座った方とも)に幽べるさん座られましたね!
(幽玄の間を見学する時は、マナーとして靴下持参しましょう^^)
幽べる:
幽玄の間のある5階は、他にも見所が満載でしたよ。
まず記者室。これはアキラと座間王座、ヒカルと塔矢名人との新初段シリーズなどで同時進行に登場したりと、結構印象深い部屋です。幽玄の間の隣にありました。
奥の窓の手間にモニターがあったり、机や椅子の配置はほぼそのまま。
ままか:
記者室!幽玄の間の隣なんて思わなかったです。ちょっとわーっって思いました。あの部屋に入れた時もほんと感激感激♪の嵐でしたね!
幽べる:
そこに案内の方とは別の棋院のお兄さんがいらして、「ヒカ碁を読まれるんですか」と私たちに!
その方の説明はまさにオタクの心をくすぐって下さいました。
「あちらの机が緒方先生と桑原本因坊のすわったところ」(←フクザワさんを賭けてましたね^^)
「このドアが、和谷が『あ〜っオレも早く打ちてェぜ』と開けたドア」
「あ、ここの入り口の椅子は前と変わってますが、もとはここに伊角くんがいて…」
と、垂涎ものの解説をして下さいました。いや〜たまりません。じゅるる。
ままか:
そう、あの何処からともなく現れたお兄さん、良かったです♪
「ヒカ碁好きなんですか」に私は「はい、大好きなんです!」と元気に力入れて答えました(笑)。
案内のお兄さんも充分親切な方だったんですが、ヒカ碁ファンのたわ言付き見学の案内に「またか」状態だったのか、それともそれほどヒカ碁ファンじゃないのか(まーそれがフツーといえばフツーかも)、この突然現れたお兄さんほどは、ヒカ碁テンションが高くなかったので、嬉しかったですね。ヒカ碁リアルタイムの時と、今の棋院の違いを(訊かれた訳でもないのに)いろいろ自発的に説明してくれたんですよね。ほんといいお兄さんでした。
幽べる:
(お兄さんに)この場を借りて御礼申し上げます。もしかして訪問者が「ヒカ碁ファン見学客」と判明した時点でお呼びのかかる棋院特殊部隊員かも。
ままか:
あはは、でも自ら見学者に声かけて話ふってくださるなんて、ヒカ碁お好きなんでしょうねぇ、きっと。
幽べる:
同じ5階には8畳くらいの和室が四部屋ほど。これも対局用の部屋です。こぎれいにされた部屋はなんだか旅館みたい(^_^;。畳の匂いといい、ゴミ箱の感じといい。
押し入れの中が気になって見せてもらったら(迷惑な見学客だ)、何とお布団が!
「一応泊まれるようになっています」
とのこと。ね、ね、泊まってみたいと思いませんか??一般の人もお金出したら泊まれるようにしてくれたら嬉しいのに。「お風呂はあるんですか?」と聞いてみればよかったな。
でも、押し入れの下段には碁盤や対局時計を乗せる台、碁盤などがぎっしり!やはり棋院だわ。当り前か。
ままか:
その後、お兄さん、「でもここ何十年も(ふとんは)使ってないと思います」って言ってましたよ、幽べるさん、確か。
子達も一緒だから、こぞってカメラや携帯で撮るわ撮るわ、押し入れの中。変な見学者一行です、ほんと。案内のお兄さん、こんな私達に(絶対あきれたと思う・・・けど)嫌な顔一つせず付き合ってくださった貴方はほんとに素敵な方です。
そういえばあの部屋には昔なつかし黒電話がありました。
ほんとに対局室はどの部屋も落ち着いた旅館の一室みたいで、ふとんさえあれば、そのまま泊まっていきたいムード満載でしたよね(笑)
幽べる:
他には8階には出版部(天野さんや古瀬村さんのやりとりのある部屋)、これも馴染みですね。ちゃっかり出版部の部屋の中まで案内してもらいました。
ままか:
何気なくヒカ碁のシールが貼ってある事務用品が置いてありました♪
幽べる:
「北斗杯予選の部屋」、これは6階のようです。20巻最終の頁でアキラが「まさか 進藤」と心中叫びながら走った廊下の位置をを息子のヤツが見事に言い当ててくれました(^^;
。コミックス持参してないのに…この記憶力を勉強に生かしてほしい。
12巻38〜39頁など、よく登場するボードもこの6階です。
ままか:
ご子息、ほんとに凄いわ〜と思いました。
6階は院生研修室もあるんですよね!でもここも畳じゃなくて今はフローリングになっちゃったんですよね〜。なのでどうもぴんと来ませんでした。
幽べる:
棋院に行ったら絶対見たいのが、あの幽霊部屋ですよね。
佐為が消えたあと、因島にも巣鴨の本妙寺にも佐為はいなくて、夜ふらふらと棋院に出かけていくヒカル……。
そこで秀策(=佐為)の耳赤の一手の棋譜を目にするあの部屋です!15巻107頁以下参照ですよん。
コミックスでは地下にあるかのようなイメージでしたが実際は棋院の7階でした。最近は資料の多くを整理して他の部屋に移したとかで、思ったより片づいていました。でも、紛れもなくヒカルが号泣したあの部屋です。
私はあの場面、読んでてまじに泣いたので、部屋を目にして、い、いかん!目頭がぁぁぁぁ(@@)。
秀策のお墓を前にした時もじ〜んと来たんだけど、こちらはなんというか、もっと慟哭に近い思いが押し寄せて来ました。
ヒカルが「アイツと会った時に時間を戻して!」と叫んでも無情にも何の変化もない……その無機質な天井の電灯が妙に印象的だったんですが。その電灯も写真撮っちゃいました。佐為〜〜〜〜(TT)!!
ままか:
あの部屋はほんとに小さく狭かったですね。3畳くらい?に見えましたが・・・実際はどうなんでしょう?
ヒカルが号泣した時にあった棋譜の山は今は地下1Fの「囲碁殿堂資料館」の奥の部屋に移ったんですよね。そこで、ヒカルが見たような棋譜を見せていただきました。(耳赤の一手が見たいとはさすがに言えませんでした^^;;)
幽べる:
他には資料室やらいろいろと囲碁ファン、ヒカ碁ファンにはたまらない所が満載です。お近くの方、いえそうでない方も百聞は一見に如かず、ぜひ訪問されることをお勧めします。棋院の方が本当に素朴にいい方ばかりで、囲碁を愛する人に悪人はいない(某菅原その他を除く)、と思ってしまいました。
そうだ!棋院といえばもう一つ、ロビーの「ホンモノみたいなのニセモノのサカナ」(by佐為ちゃん)を見たかったんですが、これ、老朽化により棋院の改装と共に撤去したそうです。ショック〜〜。
案内のお兄さんに
「どこかに記念に保管してはないですか?」
と聞いたら
「資源ゴミとしてリサイクル料5000円が10000円か出して引き取ってもらいました…(申し訳なさそうに…。。;)
私たち、きっとすごい形相で詰め寄っていたんだろうな……。
「えええ〜〜〜〜〜〜(××)!」(by中宮様・少納言)
すごいショック!でもここでままか中宮様のの素晴らしい発言が!
「それって、ネットオークションにでも出したら、よかったのに〜。絶対売れますよ〜〜」
もうもう、ままか様、素晴らしすぎます〜♪
ホント!このニセモノのサカナの水槽、ヤフ○クに出てたら絶対入札します!ニセモノのサカナのホンモノの水槽……もし出品されたら一体いくらに上がることでしょうね。
棋院のお兄さん、心なしか「そうか〜そういう手があったか〜」と身にしみていらしたような表情をされてたような……(^^)
いや〜お騒がせしました。
ままか:
私、こうも言いました。「1万円なら買うよね(相槌求む>幽べるさん)」でも今考えると置き場がない・・・(^^;;)
幽べる:
ホンモノみたいなサカナの水槽、うん、1万円なら買うって叫びました(^^)でもうちも置き場がないです。
ままか:
でもニセモノのお魚の行方情報ゲットはこのレポの価値を多いに上げてると思います(笑)!
と、こんな感じで大感激の棋院レポートは以上です。
ご一緒させて頂いた幽べるさんファミリー、有り難うございましたv
防人の地から情報資料提供してくださった雅景さんも有り難うございましたvお陰で120%棋院を満喫できました。
それから快く案内してくださった棋院の方、本当にありがとうございました!
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