我が君五
光は未だ男の前に立ち尽くしていた。
あの時は見下ろしていた男の体躯はがっしりと大きく、今は光が見上げる形となっていた。正確に言うと憶えていたのではない。見て分かったのである。刑を執行したあの時はこの男をきちんと見る余裕など無かった。
「大将」は言った。
「検非違使殿よ。なんでまた姫君と若君の護衛役を預かってるかよく分からんが・・・、いや、その辺のツジツマはおまえの作り話だろうが何だろうがどうでもいい。まさかまたおまえに巡り会うことになるとは思わなかったぜ」
「なぜここに?」
光はやっとそれだけ言った。そしてもう全てが暗転していくように思われた。子ども達を救うはずが、一筋の明かりさえ無いように感じられる。よりにもよって、自分が腕を斬り落とした海賊の首領に出会うとは、逃れ難い運命に呼び寄せられたという以外に無かった。
家来達は言った。
「こいつが御大将の腕を斬り落とした検非違使だと」
そしてたちまち光は両側から押さえられ、甲板の上にねじ伏せられた。
「どうします、大将? 大将と同じ目に遭わせて海に投げ込みますか」
家来達は似たかよったかな事を口々に言う。
光の頭は真っ白になった。ばかな・・・・! ここで死ぬ訳になど行かないのに・・・!
浮かぶのはそのことだけだった。完璧に袋のネズミである。考えられる状況の中でもこれは最悪のものだった。もはや佐為の砂金をもってしても、どうにも事態は覆りそうも無い気がした。女と子ども達を救うどころか、絶体絶命の危機に立たされているのだ。これほど死の恐怖が実体を伴って自分に迫ったことは無い。しかも殺される。帝にも殺されなかった自分の命は今海賊に殺される・・・! そう考えると光の頭はますます真っ白になった。
海賊に縛られ甲板の片隅に身を寄せ合っていた女子ども達はこの一部始終を見ていた。彼女達は頼もしいと最初は一縷の望みをかけていた光が、もはや絶体絶命の危機に立たされているのを見て、悲鳴も嗚咽も失い、ただ恐怖に脅えあがっている。
もう一度、家来が大将に訊ねた。
「さぁ、どうします? 大将」
「血を流すな」
「じゃぁ、後ろ手に縛って海に投げ捨てますか」
「待て! こいつに訊きたいことがある」
大将はそう言って家来を制した。ねじ伏せられている光に向かって大将は訊ねた。
「オレの腕を斬った時のおまえと、今、この船に勝手に乗り込んできて女たちの護衛を名乗っているおまえは、まるで別人だ。おまえは大宰府の刑場で、えらく臆病者だったが、今オレの目の前に現れたおまえは随分と勇敢だ。一体どっちが本当のおまえだ?」
光は面食らった。一体何を訊ねられるのかと思うほど意外な内容だった。光は真っ白になっていた頭を冷やし、落ち着いて答えようとした。そして大将を見上げ、口を開いた。
「海賊を統べ、『大将』と敬われるあんたから、オレを勇敢と称してもらうことにはまず恐れ入る。以前の自分はそんな風に自惚れたこともあったけれど、今は自分のことを勇敢だとは思わない。オレはあんたが見て知っているように、臆病者だ。都に帰りたい一心で命に従い、正しくないと思うことをした臆病者だ。今でも言い難い後悔と後ろめたさを持ってあの時のことを思い出す。ただオレは臆病者のままでは居たくない。そう考え、省み、学ぼうとしている」
光ははっきりした口調でそう言った。
「意味が違う」
大将は怒った声で言った。
「オレが臆病と言ったのは、おまえがなかなか刑を執行できなかったことを言っている」
光はそう言われて、自分が刃を振り落とさない長い時間、この男に蛇の生殺しのような苦痛を味わわせたことを想い起こした。結局自分は躊躇の果てに刑を執行したのだ。自分が躊躇った時間は、この男の苦痛を倍にしたのである。どんなにか苛立たしい時間だったことだろう。実際この男に「早くやれ!」と怒鳴られたことははっきりと憶えている。ああ言わせたのは自分の躊躇だったのだ。光の胸は苦汁で満ちた。散々味わったと思った辛酸には未だ不足があった。
光は両手を押さえられ、甲板にねじ伏せられながらも、さらに頭を垂れて言った。
「オレの躊躇はあんたの苦痛を増やしたに違いない。すまなかった。心から詫びたい」
今さら何を言う!と家来達は光を罵ったが、大将は家来を黙らせた。
「おまえはさっき、正しくないと思うことと言った。あれはどういう意味だ」
光は答えた。
「意味は二つある。まず第一にオレは罪を犯した者への処罰に体を傷つけることを持って行うのは適切だと思わなかったからだ。そして第二に、あんたが政庁を放火した証拠は無かった。あんたが他に犯した罪はどうあれ、政庁放火の犯人として罰することに疑問を覚えたからだ」
「第一の方はオレにはどうでもいい。そんなことをちまちま考えるおまえの頭こそ理解できねぇ。しかし、第二の方だ。オレはおまえが長い時間、ああでもない、こうでもないと上官、ああ、あれは太宰帥だった。あのいけすかねぇ野郎と言い合いをしていたのを辛抱強く聞かされていた。分かるか!? おまえだけが上官に言った。この男が犯人という証拠がどこにあるのか、とな。他の誰も言わなかった。おまえだけがそう言った」
光の顔はさらに蒼白になった。しかし、絞り出すように言った。
「あんたは放火犯では無かったのか」
「耳の穴をかっぽじってよく聞くがいい。オレもオレの郎党もやっちゃいねぇ
・・・・・・・・ああ! 光はこれ以上無い程打ちのめされた。そしてがっくりと額を甲板に押し付けた。
しかし、大将は言った。
「おまえだけがオレに味方した。そのことに免じて、あの女子どもはおまえの望み通り、おまえの砂金でおまえに売ってやる」
光は直ぐに飲み込めなかった。
「岸へ向かえと言ったはずだ!」
大将は船頭に怒鳴った。
取り押さえられていた光自身も解放された。
「ただし」
と大将は言った。
「おまえは船に残れ。これからしばらく、両手の無いオレの世話役だ。筑紫には行かせてやるから、それまではオレの家来になれ。いいな」
光はしばしの間放心状態になった。女と子どもが縄を解かれてから、やっと命拾いしたことを自覚した。光は甲板にそのままへたり込んだ。そして心底ほっとしたように息をついた。
海賊の操る和船はその日の夕刻早くも伊予国の国府のある今治に着いた。そこで女と子どもを降ろすと、早々に出航した。少女と少年の姉弟はいつまでも光に礼を言いながら手を振っていた。
暗くなる前に今治の近くの小島の入り江に船は隠れ、碇を下ろした。
夜になり星が出ると、光はふと紫のことを思い出した。帥に「放火の証拠があるのか」と問うたのは、その前に紫と話をしたからだった。あの問いかけはそのまま紫の問いでもあったのだ。砂金は巻き上げられたものの、命拾いできた種は紫が自分に蒔いたものだと言えた。急激に紫が懐かしく思えた。
次の日大将は語った。腕を斬られた後は放免になったこと、仲間は大将を見捨てなかったこと、そして今は瀬戸内に潜み、船に乗ることは滅多に無くなったが、今回はたまたま商船を装って人さらいをする和船に乗り込み「気分転換」をしていたことなど。
光が女子どもの一行を助けなければ、彼女達は海賊の住む島に連れて行かれ、奴隷として働かされるか、見目が良く若ければ売られるのだという。
腕を斬られた罪人はそのまま死んでしまうことも少なくない。大将は家来に介抱され助かったのだろう。そして、船を操ることも、武器を持つことも、身の回りの細々したことさえ自分で出来なくなったはずだ。今は瀬戸内の島に潜み隠居しているという。不具者になっても家来達に丁重にかしずかれているらしいところを見ると、おそらく彼は精神的な拠り所であり、尊敬されているということだろう。そう光は思った。
少しの間大将から離れた時に、甲板で家来達がこんな話をしているのを耳にした。
「御大将はあの若いのをえらく気に入りなすったらしい」
「まったくだ、御大将があんな小僧を生かしとくなんて!」
「ほらあれよ」
「なんだ?」
「あの小僧っ子、何処かしら蘭殿と似ている」
「はぁ? 何を言うとる。馬鹿なこと抜かすな!」
光は、どうやら自分がかなり例外的に助かったらしいことを知った。「らん・・・殿?」とやらが誰なのかは分からないし、その「らん殿」に自分が似ている・・・かどうかも怪しそうだが、とにかく気に入られているらしいことは嘘ではないようだと感じた。
実際、大将はその日一日光を傍から離さず、腕の無い自分の歩行の手助けをさせたり、その他の細々としたことを言いつけ続けた。光の役目の多くは大将の体を支えることだった。何しろ両腕が無いというのはこんなにも不自由なのだと、光は嫌が上にも悟らされるのだった。
船の後尾にある屋形の中で、光に支えられて腰を下ろした大将は言った。
「おまえの荷物の中に碁盤みたいなへんな布と碁石が入っていたそうだな」
光の持ち物は全て大将の家来達に物色されている。光は布の碁盤のことを持ち出されると顔色を変えた。
「頼む! あの碁盤は借り物だし、とても大事なものなんだ。他のものは全部要らないからあの碁盤は取り上げないでくれ」
すると大将は笑って答えた。
「おまえの荷物なんて大して金目のものなど無い。短刀は預かるが、他は銭も含めおまえに返すように言ってある」
光はほっと胸を撫で下ろした。安堵した光の顔を見ると大将は言った。
「おまえの持ち物の中じゃあの砂金だけが唯一価値のある代物だ。それなのに、おまえはあの砂金を女子どもと交換しちまった。ところがあの古びた布切れの碁盤は手放したくないと見える」
砂金だって、手放したくはなかったと光は思った。あれは佐為が自分に持たせてくれたものだ。それをこんな形で手放すことになるとは思わなかった。子ども達を救う為に仕方無かったし、後悔はしていない。が、やはり佐為の贈り物を無法者に渡すことになったのは悔しかった。しかし、それは言わずにこう答えた。
「砂金で四人の人間が隷属から解放されたなら、これ以上の使い道は無い。あれをオレにくれた人もきっとそう言うだろう。そして、あの布の碁盤・・・いや、布で出来ていようが、象嵌が施された紫檀で出来ていようが、どんな碁盤もオレにとっては等しく価値のあるものだ。砂金をくれた人もきっとそう言うに違いない」
「砂金をくれた人とやらは、金持ちの貴族か」
「・・・貴族だ。だけど、そんなにお金持ちかは良く分からない」
「なんだ、そりゃ。金持ちの貴族なら、陸に上がって倉のものを頂戴するのも悪くないんだがな」
光はこれを聞くと本気で腹が立った。よもや、海を離れて都で略奪をするとは思えないが、佐為のことまで軽々しく、その略奪行為の対象として語られるのは耐え難かったのである。
佐為が富裕であるかどうかは、事実良く分からなかった。彼は自分同様金勘定には疎いところがあると感じていた。あまりお金のことを口にしたことも無かったし、ただ位階も官職も持たなかった頃に荘園からあがるもので暮らしていたと言ったのは憶えている。今は位階に応じた報酬も得ているはずだから、以前よりは裕福かもしれない。そして彼は自分には限りなく鷹揚に衣や身の回りのものを調えてくれたこと、そればかりか自分の両親の葬儀の為にも彼が散財したことを光は思い出した。しかし、摂関家や公卿のような大貴族に比べたら、その財はきっとささやかなものに違いないのだ。
次の言葉は思わず口に出てから、自分で驚いた。
「砂金をくれたのはオレの師だ。師は帝の侍棋だ。我が師に何かしようものなら、帝がただでおかないから、やめた方がいい」
「帝の侍棋?」
大将は怪訝な顔をした。
「おまえは帝お抱えの碁打ちの弟子というのか?」
「そうだ」
光は答えた。
「だから、わざわざ持ち運べる布の碁盤を持っていたって訳か。おまえも碁が強いのか」
「師には遥かに及ばない」
とだけ光は答えた。
「よし、オレと打て」
打て、と言われて光に困惑の色が走った。そして奇妙な感覚を味わった。かつてほの暗い灯台の明かりの下に佐為としみじみ語り合った夏の夕べの情景が胸に浮かび上がる。
『あの首領が碁を打ったかどうかは知らない。だけど、これから先、もし碁を打ちたいと思ってももう打てないんだ。石をもてないからね』
佐為に告白した自分の言葉がまざまざと甦った。これは不思議な運命のめぐり合わせとしか言いようが無い。
光がなんとも言葉を失い、自分を前にしながら遠い虚空を見つめるように押し黙っているのを大将は見て、まるでこの船の上に魂を引き戻すように、どすの利いた強い口調で言った。
「おまえがオレの分の石も置け。オレの指示したところにな」
光ははっとした。
そしてその対局は始まった。麻布の碁盤を屋形の床に広げ、不ぞろいな小さい碁石を白も黒も自分の側に置き、光は大将と碁を打った。この光景にもまた奇妙な既視感を覚える。そうだ、こうして碁を打ったことがある。あの時腕が不自由だったのは自分で、二人分の石を置いたのは佐為だった。今も光の右肩から腕にかけて大きな刀傷が残っている。
二人分の碁石を置きながら、間もなく光は意外な感慨を味わった。大将は強かった。久しぶりに打ち応えのある者との対局は光を興奮させた。光は手を緩めずに打ち進んだ。
碁を打ちながら大将は語った。碁は故郷の高麗で覚えたこと。高麗人と日本人とでは言葉は通じないし、碁のルールも少し違うのに、大差なく碁は打てるから不思議だなどと続けた。
さすがは海賊と光に思わせたのは、乱暴な攻めの手が多く、なかなかに鋭い点である。気性なのであろうか。光の好形な陣地にも臆すことなく攻め込んでくる。しかし、攻防のバランスも、受け返す一手も、やはり光の方が全ての点で勝っていた。大将が「ここまでだ!」とやや憤りぎみに言うと、対局は終わった。光は丁寧に礼をした。大将は言った。
「臆病な検非違使もどうやら、碁では随分と強いようだな」
「いや、大将は強い。こんなに強いとは思わなかった。鋭い一手を打ってくる。ただ少し我流なのが惜しい。それにもう少し攻防のバランスをとるのと、ヨセも丁寧に打つといい。それから・・・」
「もういい、このオレに指南するつもりか」
大将はさえぎった。光ははっとして黙った。
屋形から出て甲板に立ちたいと大将が言うので、光は大将を支えて立たせた。甲板に出ると、季節はもう深秋、風は肌に突き刺すように冷たい。島々は四方に望める。大将は指差すことのできない手の代わりに足先を進行方向にひょいと上げて言った。
「一旦あの島に帰る」
「あの島?」
「生口島の向こうに見える、あれは因島だ」
「因島?」
聞いたことも無い名だった。
「この小さい和船は近場を廻るときしか使わん。違う船に乗り換える」
どうやら、因島という島には大将の別の船があるらしい。光は遥かにその島影を認めると、妙に清々しい想いが胸に満ちてくるのを感じた。夕暮れ時である。因島のそのまた向こうの島や本土の山並みに沈んでいく太陽の赤紫の残光が、島々を照らし出す。あまりの美しさに光は胸打たれた。
そして、眩しい瞳をして口ずさんだ。
我が君を・・・請ぜなむかし・・・八十島に。
照らす・・・夕影。ああ、そして・・・寄する八重波・・・よ!
「驚いたな。そいつは歌ってやつか?」
大将が尋ねた。
「え? あ、・・ああ、そう言えばそうだね」
光は今沸き起こった感動をなんとなく口にしただけだったが、自分でも気付かずに歌になっていたのだった。照れを隠すように頭を掻く。その少年の面影の残る仕草を見ると、大将は今までにしたことも無いような柔和な顔をして見せた。
「おまえは面白いやつだ。見てて飽きん。どうだ、オレの家来としてあの島で暮らさんか?」
これには面食らった。気に入られている・・・・それはどうやら本当だと、徐々に実感はしていたが、出逢ってまだ二日目に、このような打診を受けるとは思ってもみなかった。
大将には女子どもの護衛というハッタリはとうに見破られており、光も彼女らが解放された後はもう無駄に嘘をつかなかった。というより、それ以上に巧妙な嘘も思い浮かばなかったし、また通用しそうにも無かった。今は光が流浪の身であることを大将は知っている。
行き先は確かに大宰府と決めていたが、しかし、楊海法師からの紹介の書状はまだ自分が持っているし、大宰府へ行くのはそこにしか行く宛てが無いからだった。では、滞在先が瀬戸内の島に替わっても大した差は無いかもしれない。いつかは佐為の許へ帰るのだ。そうも考えられなくは無かった。しかし、島に大将と住めば、それは海賊の一味になるということを意味していた。自分が海賊になるなど、あってはならないし、そんな身の振り方を佐為が許すはずが無い。やはり、それは絶対に無しだと、瞬時に思ったが、先に大将が言った。
「おまえみたいに『ゼンリョウ』なやつは、海賊暮らしなどお断りだろう。だが、おまえはオレの腕を斬り落とした。この腕の役目を果たせばいい。おまえは船に乗せないし、武者にもさせない。臆病で人など斬れぬからな。それより、もう船には乗らぬ、いや乗っても足手まといになるだけのオレの島暮らしの傍に控えさせたい」
とてつもない恋文を突きつけられた気分だった。大将に自分は恋われている。そんな気がした。自分を傍に居させたいのだ。もう若くは無い大将の皺の多い鋭い目元、濃い髭、大きな体躯も、この切々とした心情の吐露に、小さく見えた。
光はしばらく黙ってしまった。また大将の言葉は腕を斬った自分の悔悟の念を改めて攻め立てるのにも充分だった。考えた末に光もやはり切ない瞳をして言った。
「大将、オレはやはり海賊にはなれないんだ」
すると大将はいささか怒った口調で言った。
「オレの腕を斬ったおまえを、オレの息子にしてやると言ってるんだ。島にあるお宝もおまえにくれてやる。どうだ? 元々おまえなんぞ、海に捨てても良かったんだ。オレの誘いを断るなら、今からでも海に投げ込んでやる」
光はぞっとした。脅して人を従わせようとするのは、やはりこの男は根っからの海賊だからだと思った。
しかし程無く大将は顔色を変えて、また先程の妙に柔和な表情をいくらか取り戻し、言った。
「嘘だ。おまえは馴染めない。人の血を見ると吐くだろう。そんな臆病者を島に入れたりしねぇ。おまえは九州の近くまでは送ってやる。ただ少しの間だけ、オレの息子になれ」
それだけ言うと黙って、光に支えられたまま海を見入った。そしてぽつんと言った。
「おまえの師匠は良いな。おまえのような息子を持てて幸せだろう」
つづく
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