物の怪
「のう、右大臣(みぎのおとど)殿の話はもう聞かれましたか? 宮中で碁を打たせたらその右に出る者なしの右大臣殿が、なんと十一歳の童子に負けたそうですな」
「・・・・・・・・・」
「子供ゆえ、手加減されたのでありましょうぞ?」
「・・・・・・・・」
「むろん、右大臣殿が後手であられたのでございましょう?」
「・・・・・・・・・」
「先番は有利・・・、仕方ありませぬな」
「・・・・・・・・・」
「・・・え、握りで手番を決めた?・・・十一歳の童子相手にですかな?」
「・・・・・・・・・」
「・・・何!右大臣殿が先番であったと?・・・・・コレは、コレは・・・・」
「・・・・・・・・・」
「して、何目差で、ございましたか?・・ヨセで、気を抜かれたのではありませぬかな?」
「・・・・・・・・」
「・・・・何!、最後まで打ち切らずに負けを宣言されたとおっしゃるのですか!?・・・・これはなんたる失礼を」
「・・・・・・・」
「え、なんですと?・・・今、なんと言われましたか?」
「・・・・・・・・」
「・・・何!物の怪が! それはまことに怖い話でございますな」
「・・・・」
「ほう、ほう。なんと!・・対局中に角が生えて、牙が・・・・!それはおそろしや!」
「・・・・・」
「・・なるほど、なるほど。おっしゃる通り!そんなに強い童子が居るはずはございませぬ。
確かに、確かに。その童子には物の怪が憑いていると申されますか! おお、怖っ。 右大臣ほどの碁の名手を大差で破るなど・・・まことに、物の怪が憑いてるとしか考えられませぬな!
そう言えば、あのただ事でない、見目形顔栄えの良さからして、普通の童子には見えぬと思うておりました。大君に進言いたさねばなりますまい!」
瞬く間に噂は広がった。
摂関家の噂の童子は物の怪が取り憑いて碁を打たせているのだと。なぜなら、対局中に鬼のように角が生え牙をむくのだとか。一度対局して負けるとそれまで培った棋力が吸い取られ失われるのだとか。そうして、名人達から吸い取った棋力で、どんどん碁が強くなっていくという・・・。
恐ろしい話だった。そして、なんとも興をそそられる話だった。
それはそうだ。作り話だからだ。作った話だから面白い。作った話だから、人の気を惹く。
そして、年端の行かぬ童子に負けたのを悔しがる都の貴族たちには、面目を保つになんとも都合の良い話だった。
一体、煙は何処から出たのだろう?
当時、宮中でも一、二を争う囲碁上手と言われたのは時の右大臣であった。
囲碁の得意な童子が摂関家にいるとはその頃、徐々に広まりつつあった。噂を聞きつけた右大臣は、父君にその子との対局を申し込む。そして、あっけなく、負けてしまった。
右大臣は悔しさで身が震えたのも確かだが、それ以上に童子の強さに驚愕を禁じえなかった。圧倒されて声も出なかった。
しかし、右大臣はまさか、自分が負けるとは思っていなかった。思っていなかったので、彼は自分の屋敷に多くの客を招き囲碁遊びを催した。その折の余興として、噂の天才童子とやらを招いたに過ぎなかった。という訳で、まったく運の悪いことに、多くの囲碁好きな公達の見守る中、この童子にあえなく大差で負ける姿をさらしてしまったのである。
対局中、右大臣はさかんに懐紙で汗を拭った。次の一手を長考していると、ふと視線を感じる。大臣は童子の方をちらりと睨んだ。が、童子はにっこり笑い返した。小ばかにされている・・・のかとも思ったが、どうもそうではない気がした。もっと、そう・・・無邪気な・・・。無邪気な瞳だった。童が楽しい遊びを見つけてうきうきしているような、そんな表情・・・だった。
大臣はなかなか強い。童子はそう思った。強いので打つのが楽しい。童子はどうしてもつい口角が上がってしまうのを扇で隠し、目だけはあからさまに笑ってしまわぬように懸命にこらえていた。しかし、長考していた大臣がふと面を上げ、自分の方へ鋭い一瞥を投げた。童子は笑い返した。桜のように。
『あなたの碁は面白い。わくわくします。』・・そんな想いからだった。
そう、右大臣との対局もこの童子にとっては「わくわくして愉しい」に留まる対局でしかなかったのだ。
「う・・・・・む。く・・・・・っ。負け・・・ました」
右大臣は額に汗をかき、まことに悔しげな渋い声を上げた。
「おおおおおおっ!」
客たちの間からどよめきが起きた。
「あの幼い君の噂は聞いておりましたが、ほんにお強い。それに噂に違わぬお美しいお姿だ」
「まったく、あのお歳であれだけの腕前とはたいしたもの。関白殿もさぞご自慢でございましょう」
「・・・それが大きな声では言えませぬがそうでもござらぬらしい」
「・・・ほう、それはまたいかに?・・・」
といつもの通り、この童子に付きまとう意味深な噂は相変わらずであったし、右大臣が童子に負けた話は最初はこういったたわいも無い、節度の保たれたものだったのだ。
しかし、事情が変わりだしたのは、童子の異母姉が入内し、その直後に童子が童殿上するようになってからであった。それも帝のお傍に召されて、昼の遊びのお供をするという。
帝が公達や女房を集め、元服前なのに早くも名を「佐為」と改めたこの童子を混ぜて、蹴鞠をしたり、貝合わせをしたりして遊んでいると。
そして時には得意な碁も帝と打つらしい。しかし、帝はあまり碁が得意ではなかった。
帝は、佐為が最も喜ぶ遊びが最も苦手だった為、運の悪いことに、どうも佐為は内裏に伺候することをそれほど、愉しいとは思えなかった。
「知っておりますか?近頃、帝が最もご執心な姫君のことを」
「去年入内された女御様もお美しいとうかがいましたが、はて、こあいだ入内されて、もう立后となった中宮様ですかな・・・?」
「いや、いや、違いまする。それが何を隠そう、その中宮様の弟君でございまするそうな」
公達は声をひそめた。
「何、弟君とは・・・・。これいかに?それでは姫とは違うではございませんか」
「いやいや、それがやんごとなき姫君にも見紛う美しいお方でございまして」
「姫君と見紛うと・・・・?はたしてそのようなおのこがおりましょうか?」
「では、あなたは佐為の君をご覧になったことが無いのですな?」
「おお、佐為の君・・・とか申すお子のことでございまするか。名なら聞いております。そう言えば、女童よりも美しい童子が後宮に出入りしていると聞き及びました。その童子のことでございましたか」
「そうそう、その佐為の君のことでございまする。名を改められたといってもまだ元服前の童子。しかも、中宮様の弟君とあって、後宮への出入りも自由なのでございますよ」
「ほほう」
「中宮様の御簾の中へも御帳台の中にも自由にお入りになれる」
「それは羨ましい。私も童子に戻りたいものですな」
「最初は、幼い中宮様の為に弟君を招かれているものとばかり、私は思うておりました。お優しいご配慮であると・・・」
「それはごもっとも。入内されては里へ下がるのもままならないもの。まことに慈悲深いご配慮ですな」
「しかし、それが、どうもそうではないらしいのです」
「それはまた何故?」
「中宮様は佐為の君と仲がお悪くあそばしますゆえ」
「同じ里邸でお育ちになったのではありませんのか?佐為の君は関白邸におられると聞いておりますが」
「しかし、北の方のお子ではありませぬゆえ・・。上手くなつきもうさなかったのでしょう」
「ほう。まぁよくあるお話じゃが。後ろ盾のない、下流の女を母に持つと、いくら、関白様のお子とて、世の中ままならぬものですな」
「しかし、その佐為の君に帝はそれはえらくご執心であられる。歳の頃なら、姉君の中宮様とそうお変わりになりませぬのに、昼の遊びを佐為の君とばかりなさっておられるとか・・。元服の後は、蔵人に任じ、そのままお傍に仕えさせるのではないかという噂なのですよ」
「・・・・・。もし、そなた。まさか帝にはそのようなご趣味がおありなのか?」
「・・・大きな声では申せませぬが、衆道に通じておられるご様子」
「これはこれは」
公達たちは、扇の陰で、下卑た笑いを浮かべた。
そうした囁きをごく早い段階で藤原行洋が聞きつけたのは、まったく時のめぐり合わせの妙であった。
行洋は、素早く策を練り、行動に出た。
まずは、先ほどの碁遊びの宴で、佐為に大敗を喫した右大臣を訪ね、巧みな話術で佐為との勝負で大敗した悔しさを煽り立ててやった。いつも冷静沈着にして、学者肌な行洋の言は、普段寡黙なだけに説得力がある。そして、あちらこちらへ行って、人と会おうものなら、右大臣と佐為の対局の話を、いつもの無表情な顔をしながら持ち出し、数こそ多くないがこれ以上ない巧みな言の葉で、人々の好奇心を煽り、適当に大げさな逸話をはさんでやった。
そして、ふと他の者にこぼした右大臣の恨み言がいつしか、「物の怪が憑いて碁を打たせる童」の話に膨らんだのである。幼さに似合わぬ囲碁の名人ぶりに、帝のご執心・・という、人々の妬みを買うにはちょうど良い材料が揃っていた。
噂が良い大きさに膨らんだところへ、今度は中宮様の母、関白殿の北の方の勘気も加わった。
佐為の母であった女は自らばかりでなく、今度は息子をも使って我が身を苦しめるというのであろうか。娘の代になっても、その夫の心を奪うなどとは、鬼の子であろう。
親が親なら、子も子である・・と。
いよいよ積年の恨みが、大山と化していった。北の方は、佐為へのそれまでの陰湿ないじめをさらに深めることでしか、怒りのやり場を見つけることが出来なかった。
しかし、関白にとってだけは、娘も息子も帝に召されるのは願っても無いことであったが・・・・。それとて、過去に佐為の母親を死に至らしめたと囁かれるほど妬み深い北の方の憤懣は面倒なものだった。
そして、さすがに皇子を産むのは中宮にしか出来ない。佐為がいくら寵臣にはなれても、帝の子をなせるわけではなかった。次世への布石が敷けるわけではない。佐為が帝の寵愛を受けるのは、都合の良いことだったが、あまり娘の中宮をないがしろにされるのは考え物だった。
さて、そんな藤原家の思惑とは別に、行洋は今度はじっこんの仲である、時の最大の陰陽師、賀茂氏を使った。穢れなどあってはならない殿上童の佐為に物の怪が憑いているか、公衆の面前で占わせたのである。賀茂氏が盛大な加持祈祷を行った結果、佐為には、噂どおり、都を滅ぼし、内乱を起こす悪鬼物の怪が憑いていると、帝の御前で告げた。
「佐為の君に憑いた物の怪を祓う為には出家しかございません。仏門をくぐり、魂を清めることでございまする。これ以上、帝のお相手をして、帝の御世を汚すようなことがございませぬよう。何を差し置かれましても、佐為の君に出家を勧めることこそ御世の繁栄の為でございます。これにある、藤原行洋殿は佐為君の叔父であらせられる上、仏道に通じておりますゆえ、全ての所為をお任せになられるよう」
これには、帝も異を唱えることなど出来ない。
陰陽寮の陰陽師の言を退けるようなことがあれば、まつりごとに禍を来たすのは必至だった。
「してやられたか・・・・・」
帝は苦汁を飲み、佐為に暇を出す他なかった。
「しかし、あの子に出家とは・・・なんと惨いことを。あのように見目麗しく無邪気な子なのに。これまでも幸薄く育ったと聞き及んだが、もう世の愉しみを捨てて生きよと申すか。余の傍に置き、慈しみ、成長を見守ってやる心持ちであったというのに・・・」
これは帝の本心だった。帝は佐為をただの慰みものとして扱ったわけではなかったのである。心から、憐れに思って気に掛けていたのだ。帝は深い哀しみに暮れて、佐為に別れの歌を詠んだ。
若藤の 往ぬる百敷 夢にだに 末つ花こそ 見まくほしけれ
そなたの生い先こそ、この眼で見つめたかったものを・・・・・
意に反して佐為に暇を出さざるをえなかった帝は暫くの間、心を沈ませ、病気がちになったほどだった。
たとえ、帝であれ、下々の者であれ、人を想う様は皆同じだった。恋する人を突然奪われた帝は哀れだった。それも自らの立場故に手放さざるを得なかったのだから。
しばしば、片想いがいつもそうであるように、想いを寄せられる側にはその痛さなど解らないものである。しかもまだ色恋のことなど知らぬ歳の佐為は、あまり楽しくなかった宮仕えのことも、帝と得意でない蹴鞠をしたことも、しばらくすると綺麗さっぱり忘れてしまった。
満たされずに終わった想いを、独り心の奥にひっそりとしまい続けた帝が、再び佐為の姿を目にするのは、それから何年も先のことである。
それから、ほどなくして、行洋は関白邸の佐為が住まう対屋(たいのや)を訪れた。
佐為に会うべく、渡殿を通った時のことである。行洋は足の裏に何かを踏みつけたような気がした。
「痛っ!」
鋲であった。
「行洋殿!、如何されました? なんですか、これは・・・? ひどいな。鋲が撒いてある」
行洋と共に歩いていた若い男が声を上げた。その男は長身で痩せ型、墨染めの衣に身を包んでいる。どうも斜に構えた風貌だった。落ちている鋲を見て、頭を掻く。
「・・・・・相変わらずか・・・・。北の方の仕業であろう」
行洋はそう言うと、微かに眉間に皺を寄せた。そしておもむろにしゃがむと、落ちている鋲を拾い集めた。
「どういうことですか?」
若い男も手伝う。
「関白殿の北の方は妾腹の佐為どのに昔から何かと辛くおあたりなのだ」
「・・・・まったく女というものは面倒な生き物ですね」
長身の男はふ・・んといった風な顔をして、斜めに北の方の住む北の対の方を見やった。
「いや・・・、女ばかりをせめるのは片手落ちでありましょう。女をそのような鬼に仕向けるは男の責でもありますからな」
行洋は表情を変えずに言った。
「ほう、さすがは、行洋殿。
すみませんね、オレは墨染めの衣に身を包む者ゆえ、あいにく世俗の情事には疎いもので。男女の仲のことはさっぱりですよ」
男は一重瞼の細めな目でにやっと笑うと白い歯が光る。
「何を言われる。キミは万事に通じているであろう」
「ご冗談を!」
まだ若そうだが斜に構えた青年はどこか自信ありげだ。厳格な風貌で、既に白髪も混じる壮年の行洋と、臆することなく平気で軽口を叩きあっている。
「行洋どの!、お久しぶりでございます。お元気でございましたか?」
佐為は瞳を輝かして行洋を迎えた。飛びつかんばかりである。
「しばらく、見ぬ間に立派になられた。背も高くおなりだ。歳の頃にしては背がお高いようですな」
「そうでしょうか。女房たちも皆、私が何も話さなければ歳より大人びて見えると言います。もう年が明ければ数えで私も十二になりますが」
「何も話さなければ・・・ですか。ははは」
「私が何か言うと、気が抜けると・・・。皆笑うんです」
「佐為殿、しばらく帝の元へ伺候なさっていたとか・・・」
「そうなのです!聞いてください!もうこりごりです」
「それはどういうことですかな?」
「苦手な蹴鞠ばかりさせられるのです。つまらない貝合わせだとか・・・。笛は愉しかったですが、絵合わせも苦手です。帝は私にいくつも歌をお詠みになられて・・・・。一日にせめて一首になさって欲しいものを・・・。返歌をせがまれて、もう本当に大変でした。しかも!行洋どの、聞いてください。帝は囲碁が不得手でいらっしゃるのです。打ってもあれだけつまらないと感じた方は他にいらっしゃいません。進歩が無いといいましょうか・・・。すぐやめようとおっしゃるし・・・。碁の深みをまるでお解かりでない」
「これこれ・・、佐為殿、女房が聞いております。お控えなされ」
行洋は目を細めて笑った。
「あ・・・・・・・」
「しかし、佐為どの、帝に指導碁を打たれたのですかな?」
「いいえ、私が勝手にそう思って打っただけです・・・」
「そうですか」
「・・・疲れました。もう下がってよいとのお言葉を頂けて、本当にうれしかったです」
くすくすくす・・・。
几帳の陰で聞いていた女房たちが鈴のように笑った。
「これこれ、佐為どの」
そうは言いつつ、行洋もほのかに目を細め、普段はあまり表情の動かない顔をほころばせた。
「でも・・ただ、最後にお歌を頂いた時は、大君はとても哀しそうなお顔をされておいでで・・・。私は早く下がりたい、とそればかり思っていたのに・・・・。とても悪い行いをしたのではないかと・・・」
「そのようなことはありませんぞ。佐為どのはご自分の気持ちをもっと大事にされた方が良い」
「しかし・・行洋殿。・・・もう内裏に行かなくて良いのは嬉しいのですが、何故、皆私の顔を見ると怯えたように逃げ出すのでしょう?それが解りません。童殿上するようになってからしばらくした頃です。最初は皆優しかったのです。ところがしばらくすると殿上人達が、皆私の顔を見ると、お逃げになるようになりました。帝の御前では、そのような事はありませんでしたが・・・」
佐為は寂しげな顔をして俯いた。
「佐為殿、気にされますな。佐為どのの碁の強さを妬む者が奇妙なうわさを流したのです。だが、もうお終いだ。これからはそのようなことはありますまい」
行洋は佐為を後宮から救出だす為とはいえ、恐ろしい噂が流れた発端は自分の所業にあることに胸が痛んだ。
「それはそうと佐為殿、宮中には・・・・、碁の強い者はおりましたかな?」
「そうですね・・・・。中にはまあまあな方もいらっしゃいましたが、正直私の相手になる方とはお会いできませんでした。いつも適当に愉しみながら打っておりました」
「それは物足りないことでありましたな」
「ええ。でも大君は除くにしても、他の方と対局するのはそれなりに面白かったですよ」
「そうですか。それは良かった」
「でもそれも数えるほどでした。帝が提案された遊びを優先しなければなりませんでしたので」
「佐為殿、もっと碁が打ちたいですかな?」
「はい!それはもう」
「しかし、弱い者では愉しくありますまい」
「ええ、そうなのです。行洋殿!、もちろん今日は打って頂けるのでしょう! 一局お願いいたします」
「それはもちろん。何局でもお相手つかまつりたい・・・ところですが、今日はなかなかの手だれの者を連れてまいりました。その者と打ってご覧になるといい」
「今、なんと! もったいぶらずに早くご紹介くだされば良いものを! 何処にいらっしゃるのです。その‘手だれ’の方とは」
行洋は、御簾に阻まれた廂の間に控える灰色の影に呼びかけた。
「さあ、こちらに参られよ。楊海どの」
つづく
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