小夜鳴鳥八

 


 ついこの間までは、日が長かったのに・・・。
 もう夕暮れなんて早いな・・・。

「しかし…、いつにも増して、この頃は夕焼けが美しいですね」
 佐為はぽつりと言った。
「は・・・?」
 ボクは、口に出していたのだろうか・・・・・? 
 明は佐為の屋敷の簀子に居た。そして、彼と碁を打っていたのだ。
 先刻打ち終わった盤面の碁はそのままになっている。簀子に差した碁盤の影が長い。
 彼等の影もまた長かった。
 どのくらい黙って座っていたのだろう。
 彼はこんなに無口だったろうか? いや、そんなことは無かったはずだ。
 明は思った。
 ・・・佐為殿は寡黙ではない。ボクがどんなに難しい顔をして、彼の家を訪ねても、そんなことはお構いなしに、あれやこれやと話しかけてくる。相手がこのボクでさえも・・・。
 ボクはとうに分かっている。彼だってわかっているはずだ。
 ボクは彼を、彼のすべてを、好ましく思っているわけじゃない。おそらく、とうに彼はそのことを知っている。知っているのに、いつものあの調子で親しげに接してくる。
 いや、そうではない。最初に、ボクに敵意を見せたのは彼の方だ。彼はずるい。大人のそぶりをして。満面の笑みを作って・・・・。そのくせ、何処か幼稚だ。あなたは何故、時にはぞっとするほどボクに冷たいのか。
 以前、近衛にボクは言った。彼は「大人」だと。
 しかし、考え違いだったかもしれない。やはりこの人は分からなくなる。何処かに、無垢で純粋な
魂を残したままだ。だってそうなのだ。あんな振る舞いをするのは。
 ボクは何もしていないじゃないか、彼に対してだって。
 あなたに敵わない。嫌というほど、それを見せつけたじゃないか。まるで一人舞台だ。ボクを土
俵の上にさえ上げないのはあなただ。
 だからボクは考える。
 ・・・・・では、「彼」じゃないのかもしれない。
 あなたが時折見せるボクへの冷笑。あれは、ぞっとするようなあれの訳は、もっと違うところにあるのかもしれない。違うところに・・・・? 
 しかし、ボクは知っている。あなたがそれでも努力していることを。ボクを愛そうと努めていること
を。だけど、時々失敗するのだ。ボクはそれを幾度か垣間見てきた。
 ボクたちは、恐ろしく奇妙に違いない。お互い愛そうと努力しあって、愛しきれずにいる。変だ。こんなことを彼は・・・、近衛は理解できるだろうか? この奇妙な関係を。愛すること、そして愛する者を傷つける誰かを憎むこと、そのどちらかしか知らない純粋でシンプルな彼に・・・・? 


「で、今朝ほど、あなたが見た凶事のしるしとは、どんなものだったのでしょう?」 
 ボクは不意を突かれた。
 ああ、そうだった・・・・。
「焔が・・・・、燃え盛る紅蓮の焔が見えました。それから・・・・」
「それから・・・?」
「それから、血が」
「血?」 
「はい、真っ赤な鮮血です」
「なんと・・・・!」
「そして鬼が・・・」
「鬼・・・?」 
「はい。鬼です。人ではありませんでした。鬼であり、修羅のような・・・。そんな形の相が見えました」
「なんて恐ろしい・・・。一体それは? 鬼とは修羅とは・・・・何です?明殿」
「鬼の姿は・・・・。・・・・いえ、いや・・・・。見たのは、それだけです」
「そうですか」
 いや、明が見たのはそれだけではなかった。だが、彼は言わなかった。
 鬼の正体を知ったら、この人はどんなに動揺するだろう? そう思ったのだ。だから、明は言わなかった。言えなかったのではない。言わなかったのだ。はっきりと、そのとき、彼はそう意識していた。
「だが、焔とは・・・・?明殿。それは火災のしるしでしょうか?」 
「そうかもしれないし、そうでないかもしれません。焔は、時に人の心から出ることもあります」
「なるほど、確かに、そうではありますね」
 彼は静かに言った。もう何を聞いてもあまり驚かないという風に。
 やがて、日は完全に沈んだ。西の空はうっすらと紅みの残る淡い藍色をしていた。そのごく薄い藍の空に宵の明星が美しい光を湛えていた。月の姿はまだ無い。
 
 ボクは彼の屋敷を辞そうとした。しかし、引き止められた。この前もそうだった。この人はどうしてしまったのだろう? 
 そう、あの夏のじりじりとした日差しのように鋭かった虫の音が、鈴を転がすような優しい音色に変わってからだった。
 ほら、聞こえてきた。
 リンリンリン。チロチロチロ。
 それまで、ボクを引き止めて泊まっていくように言ったことなど無かったのに。
「方角が悪いから、今宵は行洋殿のお邸には行かれないとおっしゃっていたでしょう? でしたら、
ここに留まりなさい。もう一局打ちましょう」
「はぁ・・・・・」
 断る理由も特に無い。ボクはそうして彼の傍に留まった。時折、あんなに冷たい仕打ちを受けてもなお、何故、ボクはこの人を捨て置けないのだろう・・・・。そんな思いが少年の胸を満たした。
 簀子でそのまま碁を打っていると、彼がまたぽつりと言った。
「居待ち月ですね」
 見れば、いつの間にか東の対の屋根の上にいくらか欠けた月が昇っていた。


 あくる日、昼前に明を帰すと、佐為は重たい気持ちを引きずりながら参内した。
 帝は彼の顔を見るなり、予想通りにこう言った。
「そなた、何故月見の宴に来なかったのだ?」 
「申し訳ありません。体調を崩して居りました」
 理由はとうに伝えられていたはずなのに、やはり帝はそう問うた。
 だが、この一言くらいは許されよう? 
 後に続く多くの言葉を貴人は喉の奥に封じ込めたのだから・・・・・。
「体は・・・、もう良いのか・・・・?」 
 奥歯にものが挟まったような・・・・歯切れの悪さ・・・・。
 お可哀相に・・・。と内侍のさくらのは思った。
 しかし、お元気の無い佐為の君はそのご様子に気づかない。
 佐為の君は、ご気分にムラのあるお方だから・・・・。帝もそのことはもうよく知っておいでのはず。
 どうか、今日はお二人が今までのように打ち解けてお話されますように・・・・。彼女はそう祈らずにはいられなかった。


「ご心配おかけして申し訳ありません。もう大丈夫でございます。
 十五夜は如何でございましたか?」 
 佐為は答えた。
 中秋の名月こそ・・・・・、そなたと見たかったものを・・・・・。
 月もそなたが居ないのでは光が半減する。いや、見たくもない中納言だけが居るのでは、月も同じこと。厭わしいだけだ。
 しかし、帝は心の中とはまるで違う言葉を口に上らせていた。
「・・・・なかなか良い月であった。回復して何よりだ」
 それから二人はお互いに胸に何かをつかえさせたまま、取り止めのない話をして過ごした。
 


 ああ、いらいらする。いらいらするのだ! 
 なぜだ!何故、直ぐこうなる! 
 何故、直ぐ邪魔が入る!? 
 このあいだまではあんなにも望ましい形だった。あんなにも余に心を開いていた。それなのに。あんなにも苦心したというのに。もううんざりだ。
 そなたはやっと余の前で笑うようになったのだ! ああ、忌々しい・・・・。忌々しいのは女だ! 早く東宮妃にしていればよかったのだ。
 左大臣の姫? 若く美しいだと? そんなことは知らぬ! 
 あの年端の行かぬ童子だけならよかったものを      ! 
 いや、違う。違うのだ。佐為。
 心を落ち着けよ。今に始まったことではない。通う女の一人や二人仕方あるまい。
 ・・・何を言う? その手で何をしてきた。今度はどうしてくれよう!? 

 いや、待つのだ。事を急いてはいけないのだ。
 そなたの心が欲しい。もう少しで手に入りかけたのだ。それを捨てる気か!? 
 愛しているのだ、佐為。そなたを。そなたの笑みを見たい。そなたを幸せにしてやりたい。
     ほかの誰でもない、自分が。

 四十を過ぎてはいたが端正な顔は苦痛に歪んだ。だが、深く瞼を閉じると、心を落ち着けるようにと自らに言い聞かせた。
 これも「愛」と呼ぶのだろうか。少なくとも、だが彼は、自らが信じるところの「愛」ゆえに、大いなる苦渋に耐えていた。 


 そうして、この日は月見の宴に佐為が来なかった理由を、これ以上帝が追及することはなかった。
 


 佐為が辞した後のこと・・・、内侍のさくらのが言った。
「大君、お気持ちを塞ぐようなことはございません。またとない機会ではございませんか?」 
「何の機会だというのだ?」 
「大君は再び、佐為の君のお気持ちを、これ以上ないほど手に入れられるでしょう。行洋殿からの御奏上のこと、お忘れですか?」 
「ああ、そういえば・・・。いや、覚えている」
「なんとお返事なさいました」
「奏上の通りに取り図ろうと返事をした。病身にある行洋から、何か言って寄越すのは随分と久しぶりのことで、驚いたものだが」
「しかし、何ゆえ、急にそのような申し出をなさったのでございましょう・・・?」 
「余があれの良い対局相手を探していることを聞き及んだのであろう。丁寧にも、対局は顕忠にも等しく機会を与えるように進言している。行洋らしい心遣いだ」
「では、顕忠様も?」 
「いや、顕忠は良く分からない。この度も勧めてはみるが、いつも何かに理由をつけて断るのだ」
「顕忠様はお忙しい身でらっしゃるし、何かお考えがおありなのでしょう」
「それよりも行洋様は突然どうされたのでしょうか? ご病状はお悪いと聞いておりましたが・・・」


 季節は深秋に入ろうとしていた。
 神無月の初旬である。
 今宵もまた明は佐為の屋敷を訪れていた。
「佐為殿、明日は御前対局をなさるそうですね」
「ええ、そうなのですよ」
 と答えた佐為の声は明るかった。正直に喜びを表していた。
「大事な対局の前に、ボクなどが打っていただいてよろしいのでしょうか?」 
「何を言われる? あなたと碁を打つのはとても好きですよ」
「はぁ・・・」
 明は少しはにかんだ。しかし・・・・・・。
 好き・・・・か。
 何時も通り余裕だな、と思う。
「ところで今度のお相手はどのような方ですか?」 
「それが、あまりご身分を明かしてはいけない方のようです。ただ・・・」
「ただ、何ですか?」 
「それが、明殿。かの地にて棋待詔をされているのだとお聞きしました」
「そ、それは本当ですか?」 
「ええ。帝はずっと教えてくださらなかったのですよ。でも今日、こっそり教えてくださいました」
 佐為殿の声は、まるではしゃいでいるかのように嬉々としている。
 ああ、なんて純粋に喜びを表す人なんだろう、と明は思った。
「それがどのような立場の方か、あなたならご存知でしょう?」 
 まるで幼い子供のような佐為の瞳を見ると、笑みそうになるの明は抑えて言った。
「はい、知っています。
 でも何故そのような方が都に・・・・?」 
「私も訊きたいくらいです。
 帝も詳しいことは教えてくださらないし・・・。いえ帝もご存知ないのかもしれません。どうも口篭もられて・・・。 
 ああ、明殿。今宵はわくわくして眠れないかもしれません」
「帝があなたの為にわざわざ招かれたのですか・・・・?」
「さぁ。それはどうでしょう? 本当にそれ以上詳しいことは何方も教えてくださらないのです」

 佐為は昼の参内の折のことを思い起こした・・・。
「ふふふ。そなたは、まるで童子のようだな」
「申し訳ありません。ですが、はやる気持ちを抑えられぬのでございます。お許しください」
 やはり、帝もそんな佐為を見て満足気に微笑んだ。
 しかし、帝の真の胸の内とはどんなだったろう? 
 ・・・いずれにしても、危機は乗り越えた。余は狂わずに済んだのだ。
 帝はそう思っていた。
 左大臣家の娘の一件では、酷く滅入ったが・・・。
 いずれにしてもあの娘には東宮妃の話を進めるとしよう。後宮に入れば、もう、誰の手も届くまい。
 女のことなど忘れるがいい。そなたは碁を何よりも愛しているはずだ。
 囲碁の道さえあれば、そなたは何も要らぬのであろう? 
 そなたの愛する道を護ってやろう。助けてやろう。
 余を頼るがいい。
 その道に外れぬ限り、そなたは余を愛するはずだ。
 そうであろう? 違うか、佐為。

 帝は、物思いに耽りながらも、御前に座す佐為を時折見つめては、彼と言葉を交わした。
「明日のそなたの対局を楽しみにしている。そなたが勝てば、余は鼻が高い」
「それは重責でございます。ご期待に添えるよう、尽力致しますが」
 佐為は微笑みながら言った。
「言葉ほどの重圧を負うているようには見えぬ」
「いえ、そのようなことはございません。まだ見ぬ相手、しかもそのようなお立場にある方となれば、持たれるお力の程は想像がつきません。が、しかし、今こそ、昔、私が都を離れていた頃の修練が、意味を成すやもしれぬと感じます。
 結果がどうなるかは分かりません。しかし、全身全霊を持って臨むことをお誓い申し上げます。私
ごとき身の為にお力を貸してくださる我が君の慈悲深い御心に、それがお応えすることだと思うのでございます」
 佐為は、ひどく真摯なまなざしを帝に向けた。
 帝は彼の瞳を見るとこくりと頷き、もう何も言わなかった。
 
 一度揺らいだ絆はこうして取り戻されたのだった。
 
 帝は・・・・・お変わりになった。
 佐為はそう信じていた。
 もう、以前のような迷走は消えうせたのだ。そう思い込んでいた。
 ・・・そうだった。
 初めから、いつも心の片隅で思いつづけていた。いや望んでいた。
 私への不相応な偏執さえお捨てになれば、帝は万事においてとても好ましい素晴らしいお方であると。
 深い教養も、聡明で繊細なお心も、尊敬申し上げることが出来たではないか。
 ただ、帝はお寂しかったのだ。それは私にも解る。
 私にも・・・。
 今は、姫宮をお持ちになったお喜びが、帝を支えておいでなのだろうか。
 私は、多くの御子をお持ちの帝が羨ましくさえあるのに・・・。
 そんな気持ちを今なら、今の貴方なら解ってくださるような気がする。
 これは私の思い込みだろうか? 
 いや、そうではない。きっと。帝のお心は変わられた。今は私のことも、そのような純粋な慈愛と
御友情でご覧になってくださるのだ。きっと・・・。
 彼は、そんな風に考えた。いや、想い描いていた。否・・・・・・、求めていた。
 そして、その晩は深秋らしく寒々とした空気に包まれて、都は眠りに就いた。 


 そして、いよいよ当日が訪れた。
 佐為はその朝、いつもよりも早く目覚めた。
 早々に身支度を整え、小鳥のさえずりに耳を傾けた。
 未知なる棋士との邂逅に、沸き立つ胸を静め、御簾を通して差し込む薄い光を受け、静かにただ端座していた。
「おはようございます」
 声を掛けたのは明だった。明はこの日も佐為の家に泊まっていた。
 佐為が明を伴って参内したのは昼近くであった。 
 二人は清涼殿の簀子を並んで歩いていた。
 もう、人々がいくらか集まっていた。対局には殿上人や、公卿達も見物にやってくるのだ。しかし、そこに中納言の姿は無かったが・・・。
 廂に入ろうとしたその時、明の足が止まった。
「久しぶりですな、佐為殿。それから陰陽師の君」
 慇懃で野太い声が響いた。
 二人の前に現れたのは、あの座間の大臣だった。
「今日は、ご大層にも外国の賓客と御前対局に臨まれるそうですな。のう、佐為殿。最近はすっかりお元気のようだ。もう、あの春の日の取り乱したお心はすっかり元の平穏なご様子に戻られたようで何より何より。まったくおめでたいことだ。
 その証拠に、何かこのあいだは中納言の君と一悶着あったとか、なかったとか。もうそんなに無茶をするほどお若くもあるまいに、ご兄弟でご盛んなことですな。はっはっはっは」
 一体、何を! あの観桜の宴以来、公の場で佐為殿に会っても声など掛けなかった内大臣が一体急になんだというのだ!? 何かを企んでいる!? こんな大事な席で何を! 
 明は苛立った。
 動揺させようとしているのだ! あまりに見え見えで原始的な方法だ。だが、佐為殿だってどんなに強くとも、やはり人間には違いない! 明はそう思った。
 佐為が何か応じようと口を開きかけた、その寸前に明が答えた。
「大臣殿、恐れながら申し上げます。今日はちゃんと日をご覧になりましたか?」 
「なんだ、いきなり!? 失礼であろう」
「いえ、私は大臣殿をご心配申し上げているのです」
「なんだ、また方位に難癖をつけるか」
「難癖ではございません!」
「いつも方位ならちゃんと見させておるわ。そなたのような若造よりもはるかに修練を積んだ陰陽師
にな!」
「私の忠告を聞くも聞かないも、大臣殿のご自由! しかし、今はっきり申し上げましょう。この清
涼殿において、禍々しきお心だけはお持ちくださいますな。帝の御前を汚されるおつもりか?」 
 座間の大臣も負けてはいなかった。
 息子ほども若い陰陽師ごときに面と向かって歯向かわれては、引き下がれない。
 二人の押し問答は続いた。
 明はてこずった。しかし、これは明の勝ちと言えよう。
 なぜなら、佐為に向けられたはずの攻撃は、いつしか明だけが受けて立っていたから。
 ところで、肝心の佐為はといえば・・・。そう、彼はといえば・・・。
 明はふと気づいた。
 横に居る彼は、自分が座間の大臣と言い合っている間、なぜか、まったくあさっての方向を向いて立ち尽くしていた。そう、まったく二人の言い争いなど耳に入っていないかのように。
 明は彼の横顔を見上げてみた。
 どうしたのだ、酷く驚愕に震えている・・・? 
 瞳を見開き、どこかを凝視している・・・?。
 なんだ? 何を見てそんなに驚いているんだ、この人は? ボクがあなたの盾になっているというのに。こんなに必死であなたの為に、この古だぬきと戦っているというのに! 
 明はそう思ってにわかに腹立たしくなった。
 そして彼の視線の先にあるものを探した。一体それが何なのか。

 そして明は見つけた。
 そこには・・・、唐土風の法衣に身を包んだ僧侶が一人立っていた。
 
 明がそれに気付いたときには、もう遅かった。
 佐為はまるで、見えない糸に引かれるように、その法師に歩み寄っていった。
 そして、何も言わずその異国の法師を抱きしめた。
 周りに居た者は、呆気に取られた。
 
 ボクは、一体清涼殿の簀子で何を見ているんだろう・・・。
 明には訳がわからなかった。
 
 
 
 つづく

註:棋待詔は、宋において碁を専門とする官職のこと。皇帝のお召しに備える碁打ち。

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