蘭香三

 

 今宵は何故こうも饒舌なのか。
 こんなにも昔のことを誰かに語ったことがあっただろうか。
  
 しかし、御前の君は、ただ静かに私の言葉に耳を傾けてくださった。
 時には涙し、そして時には我が身を抱きしめながら。
 こんなにも身勝手な私の言葉を受け止めてくださる・・・・。 

 貴方は優しい。貴方はとても優しい。優しすぎて・・・・そう貴方の優しさに抱かれるのが心地よくて・・・喩えようもなく哀しくなる。哀しい・・・・哀しい・・・とても哀しい・・・そして・・・(かな) しい。

 語り疲れ、重りが付けられたように、褥に体が沈んでいく。
 睡魔が襲う。一気に疲れが全身を包む。 
 胸には、かの方を抱きながら。貴方の確かな重みを感じながら、意識は夢と現を彷徨う。
 だが、深い無意識に沈むことは、何処かで押し留めている。
 だから眠りは浅い・・・。


 
 
 そなたの長い言葉に耳を傾けていた。
 そなたを受け止めたい・・・そなたをこの腕に包みたい・・・そなたの悲哀を癒したい。
 長い長い言葉はこの胸深く染み込んでいった。
 そなたの胸の内の色にわが胸も染まった。そなたの悲哀に我が胸も悲哀に包まれた。
 だが、今余はそなたの胸に抱かれていた。
 頬と頬を触れ合い、鼻先をそなたの首に沈め、胸と胸を合わせた。
 そなたの指先が余の髪を撫でる。
 撫でた指が今度は背をさする。
 その手は、今度は頬を、首を、耳を愛撫していく。
 心地よさの余り、余は薄い眠りに落ちていった。 
 まるで揺り篭に抱かれているようだ。
 願わくは、このままいつまでも覚めない夢に落ちて行きたい。
 優しく抱き、優しく抱かれ、余とそなたは一体どちらがどちらを包み込んでいるのだろう?

 
 しかし、朦朧として、夢と現の中間を彷徨っていると、ふと現に引き戻された。優しい揺り篭の褥から、振り落とされたような気がしたのだ。
 ・…何を・・・している・・? 
 そなたは褥の上に起き上がろうとしていた。その為に余の腕をその身からゆっくり解こうとしている。
 余を離すつもりなのであろう? そっと気付かれずに。
 だが失敗だ。余は本当の眠りなどに就いてはいない。
 重たい意識を無理に引きずり、そなたの腕をしっかりと掴んだ。掴んだ手の熱さを自分でも感じる。
「何処へ?」
「申し訳ありません。お起こししてしまったのですね」
「寝てなどいない」
「名残・・・惜しくとも・・・もう下がらねば・・・」
「まだ早い。まだ行ってはならぬ」
「じき・・・夜が明けましょう」
「真冬だ。夜は長い。夜明けは遅いはずだ。まだ行くな・・・・」
「人目に・・・触れれば、君の御名に傷が付きましょう・・・」
「そんなことは余は構わぬ。いや・・・・・・そなたが困ろう・・・すまぬ・・・分かっている。ああ、どうか…、いや・・・佐為・・・こんなに早く行くなどと言わないで欲しい。余の傍に今しばらく、今しばらくは居て欲しいのだ…佐為、どうか・・余の傍に…」
 心に何も繕わないまま、そなたに哀願した。
 なんという情けないさまよ。
「御意のままに・・・」
 そなたはやはり、優しく余の意に添うてくれる。 
 しおらしいそなたが愛しい。ああ、そなたが愛しい。いつまでも抱いていたい。
 半身起こしたそなたを抱き寄せ、唇を重ねた。今度は余がそなたを胸に受け止め抱く番だ。
 乱れた美しい髪に指を滑らすが、こうして余の上に居るそなたからは髪が幾筋もの流れになって余に降り注ぐ。
「そなたは、いつもこうしてきぬぎぬの別れをするのか?」
「・・・・」
 そなたは困ったような瞳をして余を見下ろした。
 ああ、余はまたそなたを困らせてしまう。
 けれど、仕方ない。なんということだ。もう一度、そなたに接吻した。
 そうして、今度はそなたを褥に組み敷いた。こんなにも早く去られそうになった仕返しをしたい。
 行かせたくない。誰にも渡したくない。そなたを永遠に抱いていたい。
 どうして夜には必ず夜明けが訪れるのか。永遠に朝など来なければ良い。
 
 やがて必ず訪れる曙の光を恐れるように、そなたを抱きしめ、口付けの雨を降らせた。
 白い頬に、耳に、額に、鼻に、顎に、そして首に。最後に唇に。
「愛している・・・愛している・・・ああ・・・、愛している、佐為。そなたを愛している」
 手をそなたの肌に滑らせ、舌で愛撫した。そなたは先ほどのように苦しげな吐息を漏らす。ああ、駄目だ、そなたが欲しい。暁がそなたを奪う前に、余はもう一度そなたを抱いた。
 
 ああ愛しい、そなたが愛しい。愛しくて愛しくて愛しくて・・・・そして哀しくなる。
 この思いを、行き場の無かったこの思いを、汲めども汲めども・・・溢れ出づるこの想いを、今宵ばかりはそなたが受け止めてくれる。
 そなたにこの湧き上がる想いをぶつける度に、余の背や腕に痛みが走った。そなたが我が身を掴むのだ。肉に食い込むように強く。
 今度はそなたの指に我が指を絡め、しっかりと褥に押し付けた。そして優しく、そう、玻璃に触れるように優しく、そなたを抱く。そなたの名を幾度も呼びながら。
「佐為・・・・」
 最後にはその白い喉に口付けた。 
 再び、蒼い闇の中に優しく抱きあいながら、またそなたの名を呼んだ。
「・・・佐為」
 余が名を呼ぶと、そなたは余を抱きしめてくれる。そして、優しく髪を撫で背をさすってくれる。
 余もまたそなたの乱れた髪に指を滑らせ、鼻先を首に埋めた。唇がそなたの耳に触れる。すると、いつも髪の間から小さく光る石の僅かな感触。蘭麝の中にかすかに薫る栴檀の香り。その栴檀の香に誘われるように、ふと余は尋ねた。
「・・・そなたのこの石は・・・そなたを護ってくれているか」
「・・・さぁ、如何でございましょう・・・」
「この唐渡りの石は護身の意味の篭った石だと・・・そなたは言っていた・・・。唐土の古い言い伝えだと」
「・・・・石に力があるかどうかは知りません・・・。ただ・・・、この石に込められた祈りが私を護ってくれるような気がするのです」
「祈り・・・? その石は、還俗の折にそなたの師が授けたものだと聞いていた・・・」
「・・・長きに渡り、私もそのように思って参りました」
「・・・・では、そうではなかったと・・・?」
「いえ・・・、申し上げた通り、確かにこれは師が直接私に下さったものです。・・・そして、今でもこの石に師の祈りを感じます。・・・しかし、しかし後になって・・・この石を見た父が激怒したことがございました・・・・」
「そなたの父が・・・?」
「『・・・何故・・・、その石をそなたが持っているのだ?』と激しく問われました。長らく、父が探していたものだと、そう告げられたのです」

「探していた・・・?」
「驚いたことに・・・、この石は・・・・・母のものだと・・・・、私を生んだ母のものだと、そう父は言いました」
「・・・そなたの母の・・・? 何故だ」
「分かりません・・・。そのように父が言うのです。もしかしたら、偶然にも母が唐渡りの同じような石を身に付けていたのかもしれません。母の出自を考えると、不思議ではないのです。ただ・・・・」
「ただ・・・・?」
「この石には・・・もっと深い意味があるのかもしれないと・・・。もっと多くの人の想いが込められているのかもしれないと・・・・。いえ、私の中の孤独が生んだ幻影かもしれません。夢想に過ぎぬのかも・・・・」
「そなたの孤独が・・・生んだ幻影・・・・?」
 余はそなたの髪を優しく労わるように撫でた。そして瞳を見つめながらそなたの話を聞いた。
「私の出家の支度を整えたのは誰であったか、ご存知のはずです・・・。この石がもし・・・、この石がもし・・・、本当に母のものであったとしても、然るところから、兄弟子に渡り、師の手に至ることが在り得たかもしれない・・・・そのように考えてしまうのです・・・・。
 そして、父の目に触れることを承知した上で、敢えてそのように、深い意図で私にこれを身に付けさせた人物が他に居るのなら・・・、それならば、この石にはもっと多くの想いが込められているように・・・・感じられてなりません。
 何故なら・・・、私はその時、どうして父が私を疎むのか、初めて知った気がするからです。いえ・・・都合のよいように考えているだけかもしれません。今だかつて、口に出したことはございません。確かめてどうなるでしょう。先般、再会した兄弟子にも問うてはおりません。どうか・・・・・御心の内にのみ、お留めください・・・」
 「佐為・・・・」
 そなたの瞳は哀しく、しかし澄んだ光をたたえていた。再び、涙が頬を伝うのを感じた。止め処なく止め処なく、頬に涙が流れた。
 今、分かった気がした。・・・・そういえば、何故あの者を憎いと感じたことが無かったのか     

「どうして今宵は、余にそのような心の奥襞を垣間見せてくれるのだ・・・・」
 そなたはまた余の涙を拭った。そして、そなたは余の瞼にそっと唇を押し当てた。
「今宵・・・、私の為に流してくださった涙の雫もまた、護身の力を持つ石に劣らぬ、美しい宝玉でございます。 充分過ぎるほど、お情けを頂きました。どうか、もうこれ以上、私の為にお泣きにならないで下さい・・・どうか・・・」
 余は、そなたを抱きしめた。
 ああ! 今宵はなんという夜だ!
 だが、やがて無情にも鳥の音が響いた。
 暁を告げる一番鶏の鳴く声。
 もう夜は終わりだと、やがて夜明けがやってくると。
 そう告げる鳥の音だ。
 なんという厭わしい音よ! まるで鋸の刃だ。優しい夜の闇をキリキリと切り裂く忌まわしい音! あのように耳に障る音を今だかつて聞いた事があったであろうか! 

 だが・・・・ああ、夜明けとともに余は正気に戻らなければなるまい。
 そなたは今宵、余に応えてくれた。
 この荒涼としてひび割れた心の大地に、幾ばくかの雨が降リ注いだ。乾いた亀裂は繋がれ、泉が出来た。 だがそれは、決してこの荒れ果てた心のすべてを満たすものではない。そうだ、分かっている・・・だが・・・。あの蒙昧の淵よりはましだ。
 幸せだった。
 高御座に戻り、国の大事を憂うのだ。
 そなたは不思議だ・・・・佐為。
 
 余はそして、これを最後とそなたに告げた。
「いにしえの慣わしに従い、そなたと衣を交換したい」
「・・・そのようなことは・・・とても。・・・・余りにも身に過ぎたお申し出にございます」
「聞いて欲しい。いにしえの恋人たちのように、一夜を共に過ごした我らもまた、互いの衣を交換したいのだ。そなたが着ていた衣を・・・・上に着る袍ではなく・・・肌に触れていたものが良い。それを纏って帰りたい。そして、そなたもまた余の着ていた衣を纏って家路について欲しい」

 そなたはしばし、瞳を震わせて余を見つめていた。だが、こう言った。
「・・・承知いたしました。光栄でございます。どうか、御意のままに」
 互いの身に重ね掛けていた衣の中から、余は自分が纏っていた単を取った。一番下に着ていたその衣をそなたの背に掛けた。余が前身を合わせようとすると、そなたは余の手を止めた。
「御身から先に・・・・」
 真冬の夜明け前。掛けていた衣を取り払った、裸の肌には突き刺すような冷気を感じた。
 そなたは気遣ったのであろう。余にもそなたが一番下に着ていた単を掛けてくれた。そなたの単から栴檀の香が薫った。そしてそなたが肌に着ていた単の感触に酔った。
 余は褥に立つと、そなたは余の前身を合わせ、下袴の帯を結んだ。 
 余もまた、そなたの下袴の帯を結ぼうとした。するとそなたは慌てて余の手を止めた。

「自分で致します。どうか、そのようなことは・・・・」
 そなたは言ったが、余は意に介さず、そなたの手を無言でとどめた。
 こうしてそなたと余は、互いに一番下に着ていた単衣を交換し、互いに身に付けた。
 背はそなたとそう変わらない。向かい合って立つと、瞳が目の前にある。
「そなたと余は身丈が変わらぬな」
 そなたは微笑んだ。
「だが、そなたは余より細い。背は同じだが、思ったより細身だ・・・・。もっと肉がついていると思っていた」
 そう言うと、余はそなたの袖の下に腕を回し、その身の存在を確かめるように抱きしめた。
「そなた、きちんと食事を摂っているのか・・・。痩せたであろう・・・。衣の上からでも分かる。以前はこんなに細くはなかったはずだ」
「いえ・・・もともと、肉が付かぬのです。・・・ご心配・・申し訳ございません・・・」
 そしてそなたは余が纏っていた紅の長袴を余に着付け、帯を結ぶと、余の肩に余の(あこめ) を掛けた。

「そなたの番だ」
 余はそう言うと、そなたの単の前身を整え、立っているそなたの前に跪き、指貫の中に入れ込めようとした。そなたは少し瞳を見開いたが、もはや何も言わなかった。ただ、余のなすがままに任せていた。だが、慣れぬこと。どうも上手く行かぬ。そんな余を見て、そなたは余に手を添えると単を調えるのを手伝った。そうしてそなたと共に指貫の帯を結ぶ。
 余は、そなたを放し、次にそなたが単の上に纏っていた紅の(あこめ) を拾うと、そなたの背に重ね掛けた。余の白い単に紅の衵、濃い紫の指貫姿のそなたを眺め、改めて見惚れてしまう。なんという美しさ・・・。白い顔に、紅が映える。
 しばし、そなたの美しさを眺め入っていた余に、そなたは直衣を着せ、帯を結び、細部を整えてくれた。

 次に、そなたにも直衣を打ち掛け、そなたが袖を通すのを手伝った。しかし、やはり着せることには慣れぬ。そなたがすべてに手を添えたのは先程と同じだった。
 裏地が二藍の白い直衣に紅の出だし衣。桜襲の直衣はそなたに似合って美しい。一方、余は白い引直衣(ひきのうし) を纏っていた。
 こうして余とそなたは、密かに交換した互いの単以外は、昨夜ここにそなたが現れた時と、同じ姿となった。
 そして余の足元に跪くと、そなたは言った。
「腰をお下ろしください。(しとうず) を・・・」
 余は促されるままに、腰を降ろし、片膝を立てる。そなたは襪を余の足に履かせてくれた。冷えた指先を労わるように優しく・・・。
 こうしてお互いの身支度を整える間も、鳥の音は止む事が無い。まるで急き立てるように、けたたましく、騒がしく・・・。なんというゆかしさの欠片も無い音よ。

 すべての身支度が整うと、そなたは余の前に深く拝礼した。
「・・・・いよいよ別れか」
「・・・はい」
「・・・気を付けて行くのだ。ゆっくりと休むが良い」
「・・・はい」
「佐為・・・」
「はい・・・」
「最後に、顔を・・・見せて欲しい」
 そなたは、顔を上げた。
 余はゆっくりと手を伸ばし、そなたの頬に手を添えた。
 そなたは余の手の指先の間に、自分の指先を差し入れるように、掌を重ねた。
 そして、余とそなたは暁の最後の闇の内に、別れの口付けを交わした。
 そなたは余の首に両の手を回し、余はそなたの背と首を抱いた。
 これがこの逢瀬の最後の抱擁だった。
 こうして、そなたは下がっていった。
 後に残った余の頬には、涙が伝った。

 御所に帰り、筆をとった。余は後朝の歌を詠み、そなたに贈ったのだった。

    
ぬばたまの 寝くたれ髪ぞ 偲ばしき あやにくかりける 鳥の音なりな

    夜を込めて抱いたそなたの髪は、すっかり寝乱れてしまった・・・。

 
   余が乱したのだ・・・・・他の誰でもない・・・余が。その髪の、愛しく・・・恋しいことよ。
    その恋しいそなたとの別れを告げる鳥の音が・・・、暁を告げる鳥の音が・・・、憎い。憎らしい。
    そなたと別れた今も、あの鳥が恨めしい・・・

 
   だが、そなたと交換した単衣からはそなたの残り香が薫る。
    そなたの肌に触れていたこの衣に今はそなたを偲んでいるのだ。




 そなたからの返歌である。

    
鳥の音に 裂かれし君が 香りさへ 移れる髪に 思ひがなしも

    夜明けを告げるあの鳥の音に、君との別れを余儀なくされました・・・。

    
肌に触れていた衣を貴方と交換したけれど、その衣からは蘭麝の香りが薫ります。
    ああ
・・・芳しいその香り・・・。
    
その香りは衣だけではなく・・・貴方が乱した私の髪からも薫るのです。
    
君の芳しく高貴な香りが、私の髪に移ってしまったのでしょうか。
    
その香りが薫る度に・・・この髪が揺れる度に・・・・私は貴方を偲ばずには居られません。
    そして、
辛く切なく・・・・そして愛(かな)しくなるのです。


 すべて・・・余が望んでいたように、そなたは振る舞った。・・・・最後まで。
 ゆかしい恋人達の逢瀬のようにそなたは振る舞った・・・。
 幸福であった。今死んでもいいと思える程に・・・・。
 だがそれだけか? いや・・・この胸の内の凪いだ水面は何であろう。昨夜、そなたの口から・・・いや、心の内側から零れた想いの数々・・・。それは他の誰でもない、余に向けて吐露されたものであったと思うと心が震える。
 今、余の胸の内はしばし、穏やかであった。人を恋し愛することは・・・説明することは出来ずとも・・・そのように名づけ呼ぶより他はない・・・その想いとは、・・・まことに苦しく、辛く・・・・だが時にこの胸を、憐れみと慈しみの涙で満たす・・・。様々な想いをひたすらに巡り巡るのだ。
 だが、あれほど感じた憎しみを緩慢にする力も持つのだと、余は初めて知った。そなただからであろうか? 教えて欲しい・・・・・そなたは昨夜、出来うる限りの愛を返し、応えてくれた。だとしたら、そなたの愛が余の憎しみの焔に慈雨となって注いだのか。
 
 ああ、今しばし、今しばし・・・。そなたが身に付けていたこの単に包まれて夢に落ちたい。眠りたい。今しばらくは穏やかにありたい。
 人を憎むのは・・・・そうだ・・・何より辛い・・・。そなたとの夜が、そう余に伝えた。

 だから・・・・
 そなたに告げた通り、余は・・・・・・(ゆる) しを行う。

 
  蘭香 終  


 つづく

*作中、ちらと出てきたピアスのお話についてですが・・・。以前、掲示板で皆様に問い掛けましたところ、様々な案を頂きました。で、その中でも特に葛桜さんとYさんからご提供頂きましたアイデアを頂戴することに致しました。そのアイデアを元に、ままかの原案も加えて、話を組み立てさせて頂きました。葛桜さん、Yさん、それからいろいろ他のアイデアも出してくださった皆様、ありがとうございました。ピアスのお話は、予定が変わらなければ、そのうち改めて登場する予定です。

*そして、幽べる先生、後朝の歌のご指導ありがとうございました。 

:帝が御引直衣姿の時着る単は通常直衣同様丈が長いそうなので、佐為が着る普通の直衣の下に着るのには実際はそぐわないかもしれません。(帝はもしかしたら用意周到に普通丈の単を着てきてたのか、あるいは、おはしょりでもしたんでしょうか・・・?)

 

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