第一回講義 「七月十二日の夜」  講師:ゆーべるさん

古文と口語文の完全対訳

※ 原文参照  マーガレットコミックス……巻33頁〜51頁
               文庫版……4巻277〜295頁
                  完全版……7巻17〜35頁
                  愛蔵版……下巻457〜475頁
             

< 古語訳 >

「後に我が閨へこそ来たりなめ」
 御目を伏せ給ひければ、心はえ知らず、ただ御側顔はあてにうるはしくこそおはしけれ。


 女房のいと若やかなるが呼び越して、
「きむぢが衣澄ましたり。さても金瘡(きんさう)や負ひたる。衣手に血の付きたるぞ」
 と言へば、
「血とは何ぞ。知らず」
 と言ふ。
「あやし。正に血にこそありしか」
 もしやかの人の血ならんと思へど、かひなし。



 更けぬれば、閨に来向かふままに、楽の音の弾き澄ましたる、殊にさやかに聞えたり。かの楽人の曲なり。閨に入れば、顧み給ふ御かたちのにほひ、いとをかしげなり。
「汝にかの曲はつきなうこそおぼゆれ。おどろおどろしきものにこそ」
「いたく耳敏きことかな」
「いかなる急ぎにかあらん」
 御答へはなく、ただ木の葉のさざめく声のみぞ聞こえける。
 ややありて、のたまふ。
「今宵一夜(いちや)、汝と……もろともに過ぐさばや。汝が妻(め)にこそ」
 あさましさに動かれず、立ちゐたり。ものものたまはで窓にたたずみ給ひたる御けしきの艶なること、えも言はざりけり。

 



 おもむろにすべり寄りて、ひざまづきて言ふ、
「我に限りをゆだねむといふや。かくはかなき身なるに」
 御手をとりていとほしげにうち出でむ様のせちなるこそあはれなれ。
「汝をさきはふべきもの、つやつや持たるはなし。まことに徒(いたづら)なる身にこそあれ。やんごとなき品(しな)・際(きは)・宝だになし。まして男にて汝をまぼるべき猛き力もなし」
 おだしき御様にて窓に近寄りてのたまふ、きよらなることたぐひなし。
「…猛々しく勇ましきますらをのみ男らしきものかは。誰の言にかありけむ、まめまめしく優し男こそ頼まれぬべきものぞと知れる時には、おほかたの女はねび、年長けたるといふなり。幸いなるかな。傍らにてささへたる優しき姿を知ること遅うこそあらざりけれ。」

 



 ゆるゆると時経たり。近寄りて御肩に手をかくるに、細き御肩、かすかに震えたり。怖ぢ恐れられ給ふにや、御胸の動き早うなりぬ。おほひたる腕の熱きがたてくびより御胸を撫でたるままに、わりなき怖ぢ心のまさりたるにや、おびゆるやうにて腕より逃れんとす。あららかに御手を捕らへて、たちまちに引き寄せたる様ぞいみじきや。
「あなや……」
 言ひもやり給はぬに、きとまた御肩を寄せて、
「さらに待たじ。既に待ち渡りたり。身に余るまでに待ちたるぞ。え待たず」
 震え給へる御身を抱きぬ。口を額(ぬか)に置きてしのびやかにささめく、
「な恐れそ。恐ろしきことにあらず……」
 頼もしきささめきに、いみじうらうたげに御顔ゆるび給ふ。
「我を…枕(ま)かなむ」
 自ら御手をおもひ人にまとひて埋(うづ)み給へば、金の御髪(みぐし)の胸に乱れかかれるに、男の心のほどいかならむ。かき抱きて、寝所にうつしつ。

 

 




  金糸こぼるるがごと乱れ散りぬ。やがて白き襖に御肌のうち白きが重なりて、未だこと人の目にも触れ給はざるはだへはかなげにて、うち触るれば破(や)れぬべくおぼゆ。陽のもとにて軍服をまとひたる面影、夢のやうになむ。年頃くゆりし本意(ほい)のまさに遂ぐる時になむありける。
 かたみに見、かたみに口吸いす。
 やをら肩に置かれし御手のやうやう打ち解けて、背にめぐらし、御指は黒髪を梳きたるやうにて、閉ざされし女の情のせきかぬる様ぞ限りなき。男もたゆたひたる気色もほとほとなく、御肌に猛き身を力々しう埋みたり。


  女  くらべこし 我が金の髪(くし) 肩すぎぬ 誰がためにこそ かき乱しなめ


 男 金の髪 過ぎにけらしな ありありて 我がためにぞと 言ひし君はも

  さるべきにやあらん、逢ひ見たることのいつくしく神(かん)さびたる、いかがはゆゆしき。前(さき)の世ゆかしうこそ。
 夜のほどろ、灯火のほのかなるに、いとどしく飽かず諸恋(もろこ)ふる影に、朝(あした)の出陣の刻近づきぬ。

 

< 口語訳 >

「後で私の寝室に来るがよい」
 (女は)お目を伏せていらっしゃるので、本心はわからない。ただ横顔は高貴で端正でいらっしゃる。

 とても若々しい侍女が(男を)呼びとめて、
「あなたの服を洗濯しましたよ。それにしても切り傷でも負ったのですか。服に血がついていました。」
 と言うので(男は)
「血とは何のことか、知らない」
 と言う。
「奇妙なことですね。確かに血でした」
 もしかしてあの人の血だろうかと思うが、(確かめるすべもなく)どうしようもない。


夜が更けたので(男が女の)寝室に向かうにつれて、楽器の音色を見事に弾き澄ました音が、格別にはっきりと聞こえた。あの有名な音楽家〔=モーツアルト〕の曲である。寝室に入ると、振り返りなさる(女の)御容貌のにおいやかな美しさは、たいそうなものである。
「お前にあの曲は似つかわしくないと思われる。(ふさわしいのは)もっと大仰な曲の方だ」
「ひどく耳のいいことだな」
「どのような用事なのか」
 (女の)お返事はなく、ただ木の葉のさわさわとさざめく音だけが聞こえる。
 少したって(女が)おっしゃる。
「今夜一晩、お前と……一緒に過ごしたい。お前の妻に」
 意外さに(男は)身動き出来ずに立ちすくんでいる。何もおっしゃらないで窓に佇んでいらっしゃる(女の)ご様子の優美なこと、何とも表現できないほど(美しいの)である。


 (男は)そっと近寄って言った。
「俺にすべてをゆだねようというのか。このように頼りない身なのに」
 (女の手を)取って、いとおしそうに言葉を紡ぐその様子の切実なことはしみじみ心を打つ。
「お前を幸せにすることの出来るものも、全く(俺は)持っているものはない。本当に何もない身なのだ。高貴な地位・身分・財力さえない。ましてや男としてお前を守れる武力もない」
 (女は)穏やかなご様子で窓に近寄っておっしゃる。清楚で美しいことといったら他に類がない。
「猛々しく勇ましい剛の男だけが男らしいものであろうか、いやそうではない。誰の言葉だったろうか、誠実で優しい男こそが信頼できるものだとわかった時には、大体の女は年を取っているものだという。幸いなことだよ。そばで支えている優しい姿に気づくのが遅くなかったのだ」



 ゆっくりと時間が経った。(男が)近寄って(女の)御肩に手をかけると、(女の)細い肩がかすかに震えた。思わず恐ろしくお思いになってしまったのであろうか、御胸の動きが早くなった。(女の体を)覆っている熱い腕がうなじから御胸を撫でていくにつれて、(女は)どうしようもない恐怖心がつのってしまったのか、おびえるように男の腕から逃れようとする。(しかし男が)荒々しく女のお手を捕まえ、あっという間に引き寄せるその様子はとても激しいものであった。
「あ……」
 (女が)言葉を言い切らないうちに、(男は)さっと女の御肩を引き寄せて、
「もう決して待たない。既に待って来た。身にあり余るほどに待ったのだ。待てない」
 (男が女の)震えている御身を抱いた。その口を額に置いてひっそりとささやく、
「怖がらないで。こわいことではないよ…」
 頼もしくささやく声に、(女も)たいそう可愛らしく御顔をゆるめなさる。
「私を…抱いてほしい」
 女は自ら御手を恋しい人にまわし、(顔を)うずめなさると、金の御髪は(男の)胸にかかった、この時の男の胸中はどんなだっただろうか。(男は女を)抱き上げて、ベッドに移した。


 金の糸のような髪がこぼれるかのごとく乱れ散った。そのまま白い夜具にほの白い肌が重なって、まだ他の人の目にはお触れになっていないその肌ははかなげで、ちょっと触ると壊れてしまいそうにも見える。陽光のもとで軍服をまとった凛々しいあの姿はここでは夢のようだ。長年くすぶるように燃え続けてきた男の思いはまさに遂げられる時が来たのだ。
 互いに見つめ合い、口づけを交わす。
 そっと男の肩に置かれてきた女の手は、だんだん緊張が解けて、男の背にまわされ、その指は男の黒髪を櫛とくように這う、閉ざされて来た女の性が堰を切って限りなく流れ出る。男もためらう様子は殆どなく、女の肌にその猛々しい身を力強く埋めた……。

 (女の歌)「お前とその長さを比べて来た私の金髪も今はもう肩を過ぎる長さになった。誰のためにこの髪を乱して夜を過ごそうか、いやお前だけだ、この髪を乱すことの出来るのは」

 (男の歌)「お前の金髪は、本当に肩よりも俺の髪よりも長くなったようだな。そうして時を経て、俺のために乱すと言ってくれるのか、お前は…」

 二人は結ばれるべき定めだったのだろう、こうして結ばれている姿の美しく神々しいことといったら何とすばらしいことか。これが前世の定めなら、二人の前世を知りたいものだ。
 夜がほのぼの明ける頃、ほのかな燭台のあかりのもとでますます飽きることなく互いに求め合う二人の姿に朝の出動の時が近づいているのであった。

 

<ゆーべるより一言>

 口語訳ですが、あえてベルばらっぽくなくというか、参考書・対訳本に載ってるものみたいにちょっと直訳風にしてみました。だからオスカル、アンドレも、名前を出さず「女」「男」にしてます。ちょい読んだだけではベルばらに見えない……?ダサい訳と思われたらごめんなさい〜。でも、それが狙いなんです(^^ゞ 
 
 長い古文にお付き合い下さってありがとうございます。原作そのものが古文的な香りがするので、私の中では古語訳自体は違和感なく出来ました。ただ、古典にはない場面や言い回しを古語訳したところもあって、少々無理もないわけではありません。語呂を重んじた結果、古典(主に平安)の用法とは異なる部分も少々あります。ご容赦下さいね。
 また、古文には敬語というシチメンドクサイ決まりがあって、貴人には尊敬語を用います。OAは神の下では平等なのですが、二人の身分差を古文チックに表現するために、O様のみ尊敬語を用いさせて頂きました。ただ、後半、意図的に敬語を減らしています。二人がだんだん一つになっていくことを表わしたくて……。なお、後半はかなり私の創作(妄想)が入っています。
 13日、14日バージョンも続く予定ですので、よろしければお付き合い下さいませ。
 以下、語句や場面解説を致します。

 

<オタク風味な解説>
(ここでは古語訳の傍ら、筆者ゆーべるの妄想とツッコミもはいってます)

閨(ねや) 寝室。
御目を伏せ給ひければ、心はえ知らず 「オスカルは目を伏せていらっしゃるので、その心中はわからない」の意味。アンドレがオスカルの横顔を見ても(見えてないのですが)彼女の心積もりは見えない。心をおし隠した横顔…この顔美しいですね。「え〜ず」は「〜できない」という意味です。
女房のいと若やかなる 訳すなら「若々しい侍女」かな。古典では貴人に仕える女性を「女房」というのです。アンドレとのタメ口がツボです。実は、その前にアンドレに「はあと」を飛ばしてた女房のことも書こうかと思ったんですが、オスカル様がコワイのでやめときました(笑)
きむぢ あんた。対等以下の人物に用いる二人称の代名詞。
金瘡(きんさう) 切り傷のことです。受験生の皆さん、こんなマイナーな単語は試験には出ませんよ〜。
弾き澄ましたる 見事に弾いている。「〜澄ます」は「見事に〜する」の意味です。
かの楽人 言わずと知れたモーツアルトです。
おどろおどろしきものにこそ 「おどろおどろし(驚々し)=仰々しい」はまさに「ダイナミック」の意味ですね。そのあとに「ふさわしいのだ」という言葉を補って解釈して下さい。モーアルトが役不足ならふさわしいのはベートーベンかな???でもここで「運命」が鳴ってはギャグになっちゃいますな。
急ぎ 「準備・用事」という意味です。慌ててなくても「急ぎ」です。でもやはり切羽詰まってるから、オスカルにとってはここはまさに「急ぎ」だったのかもしれません。明日には死が待っているのかもしれないのだから(涙)。
「今宵一夜(いちや)、汝と……もろともに過ぐさばや。汝が妻(め)にこそ」 古語では「今宵」=「こよひ」、「一夜」=「いちや」です。でも読み方は作品によって様々なので「ひとよ」と読む用例もあるかもしれないです。「こよいひとよ」のフレーズがあまりに人口に膾炙し過ぎたため、あえてこれを使ってみたくなりました。「ばや」は文末で「〜したい」という意味を表わします。
あさましさ 「意外さ」。悪い意味ではないのですよ。意外なあまり呆然とした様子を表わします。
艶なること、えも言はざりけり 優美で美しいことと言ったら何とも表現出来ない。「艶なり」って優美な美しさを意味するんですが、時折見せるオスカルの表情はまさに「艶なり」!時々だからいいんですよね。秋葉風にいうと「ツンデレ」??
はかなき身 頼りない身。この謙遜の感覚はとても日本人的だと思います。古文ではよく自分のことを「はかなき身」と言ったりしますので。「サテュロス、タイタン」にあたるイメージ通りの古語が見つからなかったので、ここは何気にパス…(^皿^)♪
せちなるこそあはれなれ 切実な様子がしみじみ心を打つ。アンドレってこういう感じですよね。「草むしり」シーンなんか、こってりとした古語で書けそうです。あ、鬼畜魂が…!
さきはふ 幸せにする。
つやつや 全く。
おだしき御様 穏やかなご様子。この時のオスカルの表情、落ち着いてて恋する成熟した女性を感じてとても素敵です。
ますらを 「猛々しい男」、という意味で、「益荒男」と書きます。
〜ものかは 文末で「〜ものだろうか、そうではない」という意味です。反語と言います。「〜ものにあらず」と同じ意味なのですが、反語にした方が意味が強調されるんです。ここでのオスカルの気持ちを考えるとやはり「ものかは」がぴったりのように思います。「お前こそが男らしいんだ!」と強く言ってますもの。
まめまめしく優しき男 誠実で優しい男。「まめまめし」ってアンドレにピッタリの形容詞だな〜って思っていたので、オスカルに言ってもらいました。
ゆるゆると時経たり ゆっくりと時間が経った。
細き御肩、かすかに震えたり あはは「ビクン!」のことです。ちょうどいい擬態語が見つからなくて……(^^;  。
おほひたる腕の熱きがたてくびより御胸を撫でたるままに 「たてくび」はうなじ。この場面、二人の横顔しか描かれてなくて、肩にかけたアンドレの手がまだ肩に留まっているのか否か、この30年間悩んできました(笑)。ここはちょっと大胆になってもらいました。で、オスカルは「ドキン、ドキン…」と。
な恐れそ。恐ろしきことにあらず アンドレ一世一代の名セリフ「こわくないから…」を意訳しました。「な〜そ」は「〜しないで下さい」の意味です。だからここでは「こわがらないで」と言ってることになりますね。うきゃあ、これもいい♪…と思いません?(*^^*)
枕(ま)かなむ 「枕(ま)く」は「枕にする、共寝する、妻にする」の意味で殆ど奈良時代の文でしかお目にかからない言葉です。「巻く」と語源は同じですが、この「まく」という響きが好きでなんす。「〜なむ」は「〜してほしい」という意味ですよ。
ちなみに「枕く」の同義語には「契る(これはわかりますよね)・枕交はす・見る・あひ見る・かたらふ・さね」などたくさんあります。古語には色っぽい言葉が満載です。「みとあたはす」という表現もあります。古語辞典をお持ちの方はひいてみて下さい。詳しめの辞書でないと載ってないかもしれませんが。そのものずばりの意味で赤面しますよ〜(//v//)。
金糸 オスカルの金髪の比喩です。
襖(ふすま) 寝具。ここではシーツということにしておきましょう。
年頃くゆりし本意 長年くすぶってきた本望。ブチブチ…。
かたみに 互いに。
口吸ひ 口づけ。
やをら そっと。
たゆたひたる気色 ためらっている様子。「気色(けしき)」は「様子」です。
御肌に〜以下 それで…こうしようというのだ(←意味不明(^^;)。
女 
  くらべこし 我が金の髪肩すぎぬ
 誰がためにこそ かき乱しなめ


男 
 金の髪 過ぎにけらしなありありて 
 我がためにぞと 言ひし君はも

  
交わし合う和歌ですが、もちろんオスカルとアンドレが和歌を詠むなんてことはありえないのだけど、もし二人が和歌を交わし合ったら、という妄想の中で考えてみました。ベッドの上でオスカルの金髪を乱す…これはアンドレだけです!彼女の唇を知っている未成年を含む三人の男たちも、寝具の上で乱れた金髪を見ることはかなわなかったんですよね(てか、かなったら困る)。「一夜を過ごす=髪を乱す」と象徴表現にしてみました。 

これは平安時代の『伊勢物語』・第二十三段「筒井筒」に出て来る贈答歌のパクリです。「筒井筒」は幼なじみの男女が結ばれる話なんですよ。元の歌を紹介しておきます。本来贈答歌は男が先に詠むものなんですが、二人の場合だったらオスカルが先に詠むものありかな…と。

 男…筒井つの 井筒にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹(いも)見ざるまに

(幼い頃、筒井の井戸の枠と丈くらべをした私の背丈も井筒を越したようだ。あなたに会わないでいる間にすっかり一人前になったんだよ)。

 女…くらべこし 振り分け髪も 肩過ぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき

(あなたと長さを比べてきた私の髪も肩を過ぎる長さになりました。あなた以外に誰がこの髪を結い上げて一人前の女にしてくれるというのでしょう、あなた以外にはいません)

さるべきにやあらん そうなるはずの運命だったのだろうか、という意味の慣用句。
神さびたる 神々しい。
いかがはゆゆしき 何と神聖なことか。「いかがは」には「どうして、どんなにか」などの意味があります。
ゆかし 見たい、知りたい、などの意味。
灯火のほのかなるに 「仰向けとうつ伏せ」のあのコマです(*^^*)。あのコマをみて「ベッドがでかい〜(@_@)!」と思ったのは私だけではないと思うのですが……。
いとどしく ますます。
出陣の刻近づきぬ 出動の時が迫った。原作には直接書かれていませんが、愛し合う二人に過酷な現実が否応なしに迫っていることは読んでいてひしひしと感じますよね(; ;)。

 

 

<ままかより一言>

 ゆーべるさん、ままかのリクエストに快く応えてくださりありがとうございました! 古語訳の美しく、味わい深く、かつ面白いことといったら・・・! ベルも数々の言語に翻訳されつつありますが、古語訳というのは今だかつて無かったのではないでしょうか・・・?
 口語訳を対訳本調の直訳に・・・!とは、私からのリクでもありました。その見事な仕上がりは、まるで実在する古典作品の対訳本を読んでいるかのような本格的な読み応えです。読ませていただきながら、ぐふふ、くっくっくと怪しい笑いが漏れました。
 どこもここも美しい表現でうっとりなのですが、私的に最もツボだったのは、「な恐れそ。恐ろしきことにあらず」です。ああなんか素敵vvv(うっとり)。やっぱり古文で味わっても、このシーンは乙女の永遠の憧れなのだわと、改めて実感致しました。
 ここ数年はほとんど更新らしい更新もせず、放置したままのサイトになっておりましたが、ゆーべるさんの素晴らしい企画をUPさせていただくことが出来て、とってもラッキーです。本当にありがとうございました。ついでといってはなんですが・・・今回イラストを挿入できないかと思っておりました。で、前回行ったアンケートにて、多くの支持を賜りましたイラストの一つ、「誓い」。アナログに水彩で描いたものですが、PhotoShopを使いちょこっとリニューアルしました。でも実際、挿入する箇所が無く・・・でもせっかく手を加えたので、よろしかったら、ご覧くださいませ。こちらです。

 

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